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前回は、有害物質の影響について解説をしました。「デトックスのすすめ①~有害物質の影響~」 今回は有害物質の蓄積を防ぐためのポイントを3つご紹介させていただきます。

ポイント1:体に備わっている解毒力を常に高い状態に保っておく

食事から摂取した有害物質の大部分は、『腸肝循環』により解毒されます。腸肝循環の解毒ルートは、以下の通りです。

腸で吸収→門脈→肝臓で無毒化処理→胆汁中へ排せつ→再び腸に分泌→便や尿中へ排せつ

腸内環境が悪く、腸のバリア機能が低下した状態では、腸肝循環の解毒ルートに入る前に、腸壁から血中に直接、有害物質が漏れ出します。すると、肝臓での処理が追い付かず、体内に有害物質が蓄積していきます。このような状態は、免疫異常疾患の原因にもなっており、例えば、何かアレルギーがある場合には解毒力も弱っていると考えられます。
腸は門番のような役割を持つ重要なデトックス器官であり、解毒力を高い状態に保つためには、腸内環境を整えることが最優先です。発酵食品、食物繊維、オリゴ糖などを日頃から取り入れ、便秘を防ぎ、腸をキレイに保つよう心がけましょう。
同時に、添加物の多い食事、過度な肉食、たんぱく質の摂り過ぎ、早食いなどは、悪玉菌を増やし、腸の働きを弱めるため、注意しましょう。

ポイント2:解毒を助ける栄養素を摂る

大型魚に多く含まれる水銀や、野菜に含まれるカドミウム、ヒ素などは加熱調理などで減少することはありません。日頃からこれらの有害ミネラルのキレート作用(※)がある栄養素を食事に取り入れましょう。
キレート作用の効果があるのは、クエン酸や硫化アリル系の野菜(ニンニク・ねぎなど)、亜鉛やセレンなどです。例えば、マグロを食べる時に、玉ねぎのスライスを一緒に食べたり、クエン酸が含まれているレモン水を飲むなどの工夫をするとよいでしょう。ほかにも、硫化アリル系の野菜で作られたらっきょう漬けなどは長期保存が可能なので、常備しておくとよいでしょう。みじん切りにしてドレッシングに混ぜたり、漬け汁を酢の物に使うこともできます。このほか、胆汁の分泌を促進し肝機能を高めるタウリンを多く含む貝類や、有害物質が吸着する食物繊維もデトックスに有効です。
解毒処理時には活性酸素が発生し、肝臓に負担がかかります。そこで抗酸化作用のある食品、ポリフェノール・カロテノイド、ビタミン(A・C・E)などを摂って、肝機能を助けましょう。ここで紹介した栄養素はほんの一部ですが、身近な食材に含まれるものばかりですので、ぜひ取り入れてみてください。また、これらは腸内環境が悪い状態で摂取しても、うまく働かないことも覚えておきましょう。

ポイント3:定期的に解毒する

口から入った有害物質は腸や肝臓を良い状態にしておくことで、解毒・排せつすることができることはすでに述べました。しかし、皮膚や呼吸により体内に入った有害物質は、その解毒ルートを介さずに直接細胞に入り込むため、排せつしにくいと言われています。 また、有害物質の大部分は脂溶性で、脂肪組織に溜まりやすい特徴があります。脂肪を温め燃やすことは有害物質を遊離し排出させやすくします。有酸素運動、半身浴、岩盤浴などを定期的に行い有害物質の排せつを促しましょう。現代では運動不足、エアコンの普及などにより汗をかく機会が減ってきています。意識して取り入れてみてくださいね。

※キレート作用…ギリシャ語のカニのはさみが語源。一つの分子が二か所以上の接点で金属をはさむように結合すること。

参考文献: ・「細胞から元気になる食事」 山田豊文 新潮文庫 ・「事前治癒力を高める医療」 小西康弘 創元社

 

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デトックスのすすめ② ~実践編~ 

篠塚 明日香

中医館 香(シャン)店主 NPO法人中医高級保健刮痧師 AEAJアロマテラピー1級 アンチエイジングプランナー 「食事とカッサで体質改善」 不定愁訴の改善、エイジングケアを専門としています。食事療法をより一層、効果的なものにするために、自然療法カッサ、カッピングで、体の中から外からアプローチします。  

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