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代表的な栄養素について管理栄養士が解説するシリーズ「Eatreatの栄養素事典」。 第11回目は「銅」についてです。

銅とは

原子番号は29、元素記号はCuで遷移金属元素のひとつです。
体内に約80%存在し、約5割は骨や筋肉に、約1割は肝臓に存在します。
赤血球中のヘモグロビンの生成に不可欠の栄養素で、鉄の吸収をサポートします。貧血には鉄不足のイメージが強いですが、銅が不足しても貧血を引き起こします。血液中ではセルロプラスミンというタンパク質として存在し、鉄を体中に運搬し、鉄を変化させてヘモグロビンの合成を助けて貧血を予防します。SODなどの酵素の構成成分でもあり、活性酸素の除去、コラーゲンやメラニン色素の生成などに作用することで、骨や血管を強くし、皮膚や髪の毛の健康を保ってくれます。

銅を摂りすぎると

基本的に過剰に摂取したものは体外に排泄されますが、まれに銅製品で酸性の食品を調理・保存することで急性中毒を起こしたり、遺伝的な病気のウイルソン病により、肝障害、腎不全、脳神経障害などを引き起こしたりします。

銅が不足すると

普通の食生活をしていれば不足することはありませんが、銅は鉄との関係が深いので、銅が不足すると貧血やめまいを起こしやすくなります。他には、毛髪の異常、白血球の減少、動脈硬化、骨粗しょう症、発育不全、脳障害などを引き起こす原因になります。

銅の摂取基準

銅の1日の推奨量は、男性1.0mg、女性0.8mg、上限10mgに設定されています。

銅を多く含む食品

銅を多く含む食品には、レバー、魚介類、豆類、カシューナッツ、ごま、ココアなどがあります。上手に取り入れていきましょう。
含有量はEatreatの栄養価計算機で確認できます。
栄養価計算機はこちらから。

参考文献
・『日本人の食事摂取基準2015年版』 第一出版
・『栄養の基本がわかる図解事典』 中村丁次 成美堂出版 2014年
・『これは効く!食べて治す最新栄養成分事典』 中嶋洋子・蒲原聖可 主婦の友社 2017年

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      38日前

      Eatreat編集部です。本日は栄養素辞典シリーズ「銅」です。
      これまでの栄養素辞典はこちら↓
      https://eat-treat.jp/search?q=%E6%A0%84%E9%A4%8A%E7%B4%A0%E8%BE%9E%E5%85%B8&field=columns

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WRITER

栄養素について知ろう⑪「銅」とは?

若林 由香里

社員食堂、病院、老人保健施設などで管理栄養士としての経験を積んだ後、出産・育児に10年専念し、現在は自身の経験を生かした「食べたもので、体は作られる。心と体と脳に栄養を!」をモットーに、料理に込めた想いを大切にしながら活動しています。

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