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代表的な栄養素について管理栄養士が解説するシリーズ「Eatreatの栄養素事典」。
第18回目は「ビタミンB2」についてです。

ビタミンB2とは

ビタミンB2は、動物の成長を促進する因子として見つかったビタミンです。別名リボフラビンと言います。「ribo」は「ribitol(リビトール)」、「flavin」はラテン語で黄色を意味する「flavus」がもとになっています。フラビン環をもつ化合物は、一般的にフラビン類といい、黄色い色素があり、強い蛍光を放つのが特徴です。

リボフラビンは遊離型B2と言われ、身体の中でリン酸やヌクレオチドと結合して、はじめて作用を発揮します。ビタミンB2の結合型が、FMN(フラビンモノヌクエオチド)とFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)になります。食品中のビタミンB2には結合型が多く、動物性食品のほとんどがFADの形を作っています。植物性では逆に、リボフラビンの形のものが多くなっています。

光によって酸化されやすくなるので、店頭などの明るい所に放置した時は、ビタミンB2が減っていきます。リボフラビンの大部分は、細菌やウィルス感染を防御する免疫グロブリン(Ig)と、一部は、血液の浸透圧を調整したり、ホルモンに関与しているアルブミンと結合したりして、血中に輸送されていきます。

ビタミンB2の働き

ビタミンB2は、脂質がエネルギーに変わるためにサポートをしています。さらに、身体が新しい細胞を作る時にも活躍します。爪や髪がどんどん伸びるのも、大人の身体に成長するのも、ビタミンB2が働いているおかげです。ビタミンB2が「発育のビタミン」と呼ばれている理由がここにあります。ビタミンB2は、ほとんどの栄養素の代謝に関わっているのです。

ビタミンB2が不足すると…

ビタミンB2が不足すると、脂質からエネルギーがうまく作れなくなるので、太りやすくなります。ホルモンバランスや新陳代謝の乱れにもつながります。そして、肌もアブラっぽくなり吹き出物が出たり、皮膚炎や口内炎など、起こりやすくなったりします。子どもで、口の横が切れて、黄色くなっている時は、ビタミンB2が不足している可能性も考えられます。

青森県津軽地方の風土病と言われていた、「シビ・ガッチャキ症」と呼ばれる症状は、ビタミンB2とナイアシンの不足によってもたらされた症状とされています。ビタミンB2は、レバー(豚・牛・鶏)、うなぎ、ぶり、いわし、さんま、納豆、緑黄色野菜、チーズ、牛乳、卵などに多く含まれています。
さまざまな食品をバランスよく取り入れていくことで、栄養素も助け合いながら働いていきます。まさしく人間社会と同じですね。

栄養素の含有量はEatreatの栄養価計算機で確認できます。
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参考文献
●七訂 食品成分表2016 女子栄養大学出版部 2016
●ビタミンの事典 日本ビタミン学会 朝倉書店 1996
●簡明食辞林 第2版 樹村房 1997
●栄養素キャラクター図鑑 田中 明・蒲池桂子 日本図書センター 2014
●世界一やさしい!栄養素図鑑 牧野直子 新星出版 2016
●アプローチ生体成分─食物・栄養・健康の化学─ 五明紀春 技報堂出版 1985
●栄養科学シリーズNEXT 基礎栄養学 第3版 講談社 2015

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      137日前

      Eatreat編集部です。ビタミンB2が不足すると、脂質からエネルギーがうまく作れなくなるので、太りやすくなるんですね。

      拍手 0

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WRITER

栄養素について知ろう⑱「ビタミンB2」とは?

小山 幸子

現在は病院、クリニックでの食事サポート、調理実習のほか、食コラムの執筆等。 『この食事が、人生で最後の食事かもしれない』を、モットーに業務に携わっている。 メカオンチのあがり症。 高校卒業後、会社員として8年間勤務後、26歳で栄養士養成校へ。 教員より年上の生徒だった経験を持つ異色の栄養士。 毎日書道会 会友 (雅号:小山 桃花)

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