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前回のコラムに続き、2025年下半期の食や栄養、健康に関する主なニュースを総まとめしていきます。
上半期のまとめコラムはこちらをご覧ください。

2025年下半期 ニュースいろいろ

2025年下半期の主なニュースをピックアップしました。世の中のニュースと併せてご覧ください。

 
栄養関連ニュース
世の中のニュース
7月 ●1日7000歩でも死亡リスク低下
オーストラリアなどの研究グループは、1日7,000歩でも死亡リスクが低下し、心血管疾患や認知症などの疾患の発症リスクも低下することを発表した。研究結果は英医学誌ランセット姉妹誌に掲載されている。

●2024年の平均寿命を発表
厚生労働省は、2024年の日本人の平均寿命を発表した。前年と比べ、男性は横ばいの81.09歳、女性は0.01歳短い87.13歳だった。海外統計を基にした国別の比較では、女性が40年連続の世界1位、男性は6位であった。
●鹿児島県悪石島で震度6弱の地震が発生

●第173回芥川賞・直木賞の選考会が開かれ、27年ぶりに両賞とも該当作なしと発表

●参院選で自民党・公明党を合わせた与党の獲得議席が過半数割れ
8月 ●「大阪栄養宣言2025」を締結
アジア栄養士連盟と国際栄養士連盟は、関西万博大阪ヘルスケアパビリオンで開催された「アジア栄養士フォーラム2025」にて「大阪栄養宣言2025」を締結した。

●高血圧管理・治療ガイドライン2025を発表
日本高血圧学会は、6年ぶりの改訂となる「高血圧管理・治療ガイドライン2025」を発表した。今回の作成方針では、医学的な情報や最新エビデンスの説明だけでなく、血圧を下げる行動につながる内容として3部構成になっている。
●群馬県伊勢崎市で国内統計史上最高気温となる41.8℃を観測

●映画「国宝」が興行収入100億円を突破、実写の邦画では22年ぶり史上4本目

●第107回夏の甲子園では、沖縄尚学が初優勝を果たした
9月 ●「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)」の概況を公表
厚生労働省は「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)」の概況を公表した。
出生数は68万6173人で前年の72万7288人より4万1115人減少し、明治32年の統計開始以来、初めて70万人を割り込んだ。合計特殊出生率は1.15で前年の1.20より低下し、過去最低となった。

●熱中症搬送者数10万人超え
総務省消防庁は、5月1日から9月28日までの間に全国で10万143人(速報値)が熱中症で救急搬送されたと公表した。

●インフルエンザが早くも流行入り
冬場に流行する季節性インフルエンザの感染者が早くも増え始め、大阪府などでは1医療機関あたりの患者数が流行入りの目安を超えた。
●気象庁は6月~8月の平均気温が過去30年の平均値を2.36℃上回り、統計開始以降で最も高かったと発表

●クマによる被害が各地で相次ぎ、市町村の判断で市街地でのハンターによる発砲を認める「緊急銃猟」を開始

●石破首相、退陣を表明
10月 ●「マイナ救急」スタート
マイナンバーカードを活用した救急業務「マイナ救急」が10月から全国でスタートした。この仕組みにより、救急現場において救急隊員は、傷病者のマイナ保険証を活用して医療情報などを閲覧できる。

●「令和6年度食料自給率」を公表
農林水産省は「令和6年度食料自給率」を公表した。カロリーベース食料自給率は前年度並みの38%、生産額ベースの食料自給率は前年度比+3ポイントの64%、摂取熱量ベースの食料自給率は前年度比+1ポイントの46%であった。

●卵価格が高値で推移
昨シーズンの高病原性鳥インフルエンザの感染拡大の影響が続く中、外食チェーンの月見商戦の需要拡大により卵の高値が続いている。10月14日時点での平均価格は325円と、2023年春のエッグショックの水準(350円)に近づいている。
●自民党総裁選で高市早苗氏が初の女性首相に選出

●ノーベル生理学・医学賞に坂口志文・大阪大特任教授、化学賞に北川進・京都大特別教授が選ばれる

●大阪関西万博が184日間の会期を終え閉幕、一般来場者は2,500万人を突破した
11月 ●「サルコペニア」50~64歳も対象に加えた新たな基準を発表
日本を含めたアジアの研究グループは、サルコペニアについて新たに50~64歳も対象に加え、握力と骨格筋量で診断する方法を提言した。50~64歳を対象とした新たな基準では、握力が男性で34㎏未満、女性で20㎏未満ならばサルコペニアが疑われる。

●新たな和食普及プロジェクト“楽し味(たのしみ)プロジェクト”始動
農林水産省は、官民協働による新たな和食普及プロジェクト「楽しもう!にほんの味。 ~和のこころをつなぐ食の国民運動~」(略称:楽し味(たのしみ)プロジェクト)を展開すると発表。

●第40回管理栄養士国家試験の施行について公表
厚生労働省は、第40回管理栄養士国家試験を2026年3月1日(日)、合格発表日を2026年3月27日(金)に行うと公表した。
●ドジャースが米大リーグのワールドシリーズを連覇、山本由伸選手がMVPに選ばれる

●台湾有事を巡る高市首相の発言が波紋を広げる

●聴覚障害者による国際スポーツ大会「デフリンピック東京大会」が開幕
12月 ●「令和6年 国民健康・栄養調査」の結果を公表
厚生労働省は、「令和6年 国民健康・栄養調査」の結果を公表した。
【ポイント】
▸糖尿病に関する状況
・糖尿病が強く疑われる者は約1,100万人と推計され、継続して増加
・糖尿病の可能性を否定できない者は約700万人で、継続して減少
▸生活習慣に関する状況
・食塩摂取量の平均値9.6gと、この12年間でみると最も低いが、健康日本21(第三次)における目標値よりは依然高い状況
・喫煙者の割合は14.8%で、令和4年調査と並んで最も低い値

●日本人女性は2型糖尿病発症のリスクが白人比2.29倍
群馬大と豪クイーンズランド大は、人種・民族別の女性6グループを比較した結果、日本人は生活習慣が影響する「2型糖尿病」の発症リスクが白人の2.29倍になると発表した。BMIが27.5以上の場合は特に顕著という。本研究結果の論文は「Diabetes Care」に掲載された。
●2025年新語・流行語大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」

●今年の漢字に「熊」の文字が選ばれる


Eatreat編集部では食や栄養、健康に関するニュースだけでなく、世の中の動きも常に追いながら、管理栄養士・栄養士の皆さまのお役に立つ情報を発信していきます。
2026年もEatreatをどうぞよろしくお願い申し上げます。

 
 

参考文献
・「Eatreat ニュース一覧」、Eatreat、https://eat-treat.jp/news(閲覧日:2025年12月)
・「日本栄養士会 栄養業界ニュース 一覧」、日本栄養士会、https://www.dietitian.or.jp/trends/(閲覧日:2025年12月)
・厚生労働省HP、https://www.mhlw.go.jp/index.html(閲覧日:2025年12月)
・文部科学省HP、https://www.mext.go.jp/(閲覧日:2025年12月)
・農林水産省HP、https://www.maff.go.jp/(閲覧日:2025年12月)
・読売新聞オンライン、https://www.yomiuri.co.jp/(閲覧日:2025年12月)
・時事ドットコム、https://www.jiji.com/(閲覧日:2025年12月)
・ヨミドクター、https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/(閲覧日:2025年12月)
・毎日新聞、https://mainichi.jp/(閲覧日:2025年12月)
・時事ドットコム、https://www.jiji.com/(閲覧日:2025年12月)



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