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- スポーツ栄養
- 2018.12.12
アスリートにとって最優先な栄養とは?
皆さんは「スポーツ栄養」という言葉をご存知でしょうか。今回のコラムではスポーツ栄養について解説しようと思います。
スポーツ栄養の目的とは
「スポーツ栄養」の目的は、大きく分けて2つあります。1つは、アスリートのパフォーマンスの向上と、もう1つは、アスリートのコンディション維持です。
コンディション維持をするということは、シーズン中は最高のパフォーマンスを出せるように体調を最善にしておくこと、オフシーズン中では練習がしっかり積めるように毎日の体調を整えるということです。
コンディション維持は簡単ではない
スポーツ選手が強度の高いトレーニングをして、すぐケガをしてしまう、疲労がたまって思うように練習が積めないといった状態になっているのは、コンディションが維持できていない状態です。
このような状態に陥っているアスリートは、実は少なくありません。毎年同じ時期にケガを必ずしてしまうという選手もいれば、季節の変わり目には必ず熱が出るという選手もいます。
アスリートだからといって、からだが強いわけでは決してなく、むしろ毎日トレーニングでからだを酷使していることによって、コンディションを維持するには、一般の方以上に毎日の過ごし方が非常に重要です。また、コンディション維持をするのは簡単なことではありません。
才能をいかに伸ばして自身の最高の力を引き出せるかは、栄養の摂り方にも重要なポイントがあります。
アスリートに優先したい栄養とは
アスリートが必要な栄養量を満たす食事にするためには、各食品群からの摂取量をまんべんなく増やすようにすることが大切ですが、その選手の現状から理想の状態に1つずつ近づけていくことが重要です。
その上で、まず優先順位が高い栄養素は、やはり「たんぱく質」です。アスリートは筋肉をつけるためにたんぱく質が必要とイメージされますが、たんぱく質は筋肉をつくるためだけの栄養素ではありません。
日々、トレーニングで痛めた細胞を修復し、作り上げる。そして、たんぱく質を多く含む食品である肉・魚・大豆製品等には、たんぱく質の他にビタミンB群や鉄や亜鉛、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富です。たんぱく質とそれらビタミン・ミネラルを同時に摂れる食品を摂ることで、体作りの素とエネルギー代謝を効率良くまわす手助けとなりえるのです。
まずはたんぱく質の量をチェック
まずは、体重、筋肉量、体脂肪量等から必要なたんぱく質の量を出し、それを満たしているかを確認することが第一です。
腸の状態、心の状態、ストレス、とアスリートにとって重要視したいことはさまざまありますが、まずはたんぱく質の量をチェックすることから始めていきましょう。
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・スポーツ栄養の現場から-園部裕美さん
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みんなのコメント( 1 )
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- Eatreat 編集部
- 2166日前
Eatreat編集部です。
本日のコラムは話題のスポーツ栄養についてです。-
WRITER
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園部 裕美
実業団陸上部の専属栄養士として働いた後、独立しました。主にスポーツ栄養士として選手のサポートやコラム執筆、イベントの企画運営などをしています。
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