COLUMN

管理栄養士が活躍するこれまでの特定保健指導の現場は、対象者と対面で面談を行うリアルでの保健指導が主流でした。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行により、最近ではICT面談を導入する特定保健指導実施機関が増えています。

ICT面談とは?

ICTとはInformation and Communication Technology(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)の略で、「情報通信技術」を意味します。つまり、ICT面談とは、ZoomやGoogle meetなどのビデオ会議ツールを使って面談を行うということです。
管理栄養士と対象者が直接会う必要がないため、新型コロナウイルス感染症が流行している現在、面談中に感染リスクがないICT面談の需要が増加しています。

ICT面談を成功させるポイント①

では、実際にICT面談を行う場合には、どのようなことがポイントとなるのでしょうか。ICT面談を成功させるポイントを3つご紹介していきます。
まず1つ目は「ビデオ会議ツールに慣れる」ことです。
ビデオ会議ツールは、日頃から仕事で使っている方や、コロナ禍でオンライン飲み会などをされている方には身近なツールですが、初めて使う方にとっては難易度が高く感じるものだと思います。
また、ICT面談中は対象者と顔を合わせて指導するだけでなく、保健指導の資料を画面共有しながら、PCを操作することもあります。特定保健指導実施機関では、PCの操作研修もあることが多いですが、苦手意識を持たないためにも日頃からビデオ会議ツールに触れておくことをおすすめします。

ICT面談を成功させるポイント②

2つ目は「面談環境を整える」ことです。
特定保健指導実施機関によって異なりますが、実施機関のオフィスを使って面談を行う場合と、管理栄養士の自宅から面談を行う場合があります。後者の場合は、自宅でICT面談を行うための環境を整えなければなりません。

具体的には以下のような環境を整えると良いです。
・WiFiなどの通信環境を整える
→面談中に音声や画面が途切れたり、乱れたりしないように、高品質な通信環境を用意しましょう。

・面談中に映る背景がうるさくないようにする
→無難なのは白い壁です。家具などが映り込まないようにしましょう。また、部屋の明るさによって見え方が左右するため、窓際や照明の近くに面談スペースを設けることをおすすめします。

・赤ちゃんの泣き声やペットの鳴き声が入らないようにする
→対象者の集中力が切れないように、管理栄養士以外の音声が入らないようにしましょう。

ICT面談を成功させるポイント③

3つ目は「対象者側からの視点に気をつける」ことです。
対面での面談の際は気にならなかった点も、ICT面談では画面越しになるため、いくつか注意点があります。

・服装に気をつける
→自宅からの面談だからといって部屋着で面談に臨まないようにしましょう。特定保健指導実施機関によって異なりますが、ジャケット、襟つきシャツ、白衣などの着用がルールとなっていたり、オフィスカジュアルが推奨されていたりします。

・好印象なメイクをする
→ICT面談では顔が大きく映し出されるため、清潔感のあるメイクをしましょう。

・表情や声のトーンに気をつける
→画面越しでは温度感や反応などが伝わりづらい部分があります。少しでも信頼関係を築けるように、口角を上げること、極端に声が高かったり低かったりしないようにすることなどに注意しましょう。

ICT面談をマスターしよう!

ここまでICT面談を成功させるポイントについてご説明しましたが、実際にICT面談を行うと、他にも疑問点や不明点がでてくるかと思います。所属する特定保健指導実施機関に相談していただくことはもちろんですが、Eatreatの相談室にも質問を投稿いただければと思います。
ぜひICT面談をマスターして、活躍の場を広げていきましょう!

 

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
      1396日前

      コロナ禍で需要が拡大している特定保健指導でのICT面談についてと、面談成功のポイントを解説します。

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Eatreat 編集部

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