① 主食・主菜・副菜がそろった食事を心がける
定食スタイルを基本とし、麺類や丼ものを選ぶ際は、具材や汁物を追加して主菜・副菜を補い、バランスの良い食事を心がけましょう。例えば、うどんにはきつねやわかめを、丼ものには具だくさんの汁物を添えるといった工夫で、糖質や脂質中心になりがちな単品の食事に不足しがちなたんぱく質やビタミン、ミネラルを補うことができます。
② 果糖をとりすぎない
甘い飲料やお菓子には果糖が多く含まれており、これらの過剰摂取は肥満の原因となるだけでなく、尿酸値を上昇させる可能性があります。一方、果物は果糖を含むものの、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富であり、一般的に摂取する量で痛風のリスクを上げることは考えにくく、一部の研究では果物の摂取が痛風リスクを下げる可能性も示されています。ただし、果糖を多く含む果物(例:りんご、マンゴー、ぶどう)を大量に摂取することや、ドライフルーツやシロップ漬けの果物を摂取することは、尿酸値の管理や痛風予防の観点から控えることが推奨されます。
③
アルコールは適正量を守る
上述の通り、飲酒習慣はプリン体の過剰摂取につながりやすく、尿酸排泄低下を招きます。適正な飲酒量は、性別や体質、年齢により異なりますが、一般的には、純アルコール量※1として20g以内が目安とされています。 ※1 純アルコール量:摂取量(ml)×アルコール濃度(度数%)/100×0.8(アルコールの比重)
参考文献
・日本痛風・尿酸核酸学会ガイドライン改定委員会:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版 2022年追補版、診断と治療社(2022)
・市田公美 高尿酸血症とメタボリックシンドローム 日薬理誌、2010
、136、321~324
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/136/6/136_6_321/_pdf/-char/ja (閲覧日:2025年3月)
・厚生労働省 令和5年国民健康・栄養調査結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001338334.pdf (閲覧日:2025年4月)
・Choi HK, Curhan G., "Soft drinks, fructose consumption, and the risk
of gout in men: prospective cohort study." BMJ (2008) ・Huang HY, et
al.. "The effects of vitamin C supplementation on serum concentrations
of uric acid: results of a randomized controlled trial." Arthritis &
Rheumatism (2005)
・Choi HK, et al. "Fructose-rich beverages and risk of gout in women."
JAMA(2010)