転職活動における面接は、自身の魅力を直接伝えられる大切な場です。栄養士としての経験や仕事への思いをアピールできるよう、面接でよく見られるポイントや準備のコツを解説します。
面接で「一緒に働きたい」と思わせるポイント
栄養士の転職であっても一般的な採用面接と同様に、話す内容だけではなく、転職者の印象が重視されます。
入室時にチェックされがちな身だしなみや笑顔、あいさつは重要です。
また、質問に対して的確に答えられるか、受け答えが丁寧かといったマナー面も見られています。職場への適応力やコミュニケーションスキルは、「一緒に働きたい」と思わせる大きな評価ポイントです。
私自身、面接官としての経験があり、好印象だと感じたのは、信頼感につながる「気持ちのよい受け答え」と「目を見て話す姿勢」でした。
面接の流れ(一例)
- 1.指定時間の5~10分前に到着
- 2.受付で名前を伝え、案内を待つ
- 3.面接室に入り、あいさつ・着席の指示を待つ
- 4.自己紹介・自己PR
- 5.職務経歴や志望動機の質問
- 6.逆質問(転職者から企業に対して質問する時間)
- 7.退室時のあいさつとお礼
病院や給食委託会社などに多少の違いはありますが、上記の流れが一般的です。私が受けた中では、業種や施設規模によってはかなりフランクな場合もありました。
はじめて行く面接会場の場合は、あらかじめ下見をし、時間に余裕を持って到着できるように準備しましょう。
自己PRや志望動機といったよく聞かれる質問はスムーズに答えられるものの、「何か質問はありますか?」といった逆質問に戸惑う方も多いです。
仕事や職場に対して興味や意欲があると感じてもらえるように、事前にいくつか質問を準備しておきましょう。例えば、「経験を積んで責任のある役職につけますか?」といったキャリアパスに関する質問は好印象に感じてもらえるかもしれません。私自身は、「他職種との連携はどのようにされていますか?」といった職場の状況に関する質問をしたことがあります。
よく聞かれる質問と回答例
よくある質問は、志望動機や自己PR、前職での経験、転職理由などがあります。志望動機では「なぜこの施設・会社か」を具体的に答えましょう。
退職理由がネガティブな場合も、「スキルアップのため」や「より栄養指導に関われる職場を探した」と前向きな表現に変えることがポイントです。
あらかじめ回答を考える際は、企業理念や求めている人材条件が掲載されている採用ページを理解し、転職先で自身の経験が活かせる未来像を伝えるとよいでしょう。
あると便利なものは?
面接当日は、履歴書や職務経歴書のコピーを1部ずつ持参するとスムーズです。会社により、提出済みの書類を再確認しながら話す場合もあります。
また、必ずメモを取れるノートとボールペンを用意しておきましょう。前向きに話を聞く姿勢を見せるだけでなく、終わった後に面談内容を正確に振り返ることができるからです。面接会場を汚さないよう、シャープペンシルや消しゴムは避けるとよいでしょう。
服装は「清潔感のあるスーツまたはビジネスカジュアル」が基本です。女性の場合はナチュラルメイクで、髪型は顔まわりがスッキリと見えるように整えましょう。
まとめ
栄養士の面接では、経験やスキルだけでなく「一緒に働きたい」と思われる人柄が問われます。
準備を十分に行い、自身の言葉で想いを伝えることが成功のカギです。丁寧な姿勢で臨めば、よい結果につながるでしょう。
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