近年、管理栄養士・栄養士として働きながら、副業を始める人が増えています。副業は収入源の増加やスキルアップといった多くのメリットがありますが、デメリットや注意点も存在します。
本記事では、栄養士の副業についてのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
本業とのバランスを保ち、会社とのトラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。
副業とは?
副業とは、本業以外で収入を得るために行う仕事のことです。例えば、会社に勤めながらWebライターや講師、ECサイト運営などを行うケースが挙げられます。
最近では、副業を解禁する企業も増え、以前よりも副業に対する社会的な理解が進んでいます。2018年には厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定しており、働き方の多様性が注目されています。
管理栄養士・栄養士が副業をするメリット
管理栄養士・栄養士が副業を始めると、さまざまなメリットが期待できます。
一つめは、収入源が増えることです。本業に加えて副収入を得ることができるため、金銭的な安心感につながり、精神的な余裕にもつながります。
二つめはスキルアップにつながるということです。例えば、栄養に関するコラムの執筆やレシピ開発、オンライン栄養指導などを行うことで、文章力やプレゼン力、マーケティング力が自然と身につきます。
本業では得られない経験を積むことで、将来的にフリーランスなどの独立を目指す場合の土台にもなるでしょう。
副業を通じて自分の可能性を広げることや将来の選択肢が増えることは、管理栄養士・栄養士にとって大きなメリットです。
デメリットや注意点
一方で、副業にはデメリットや注意点もあります。
まず、本業との両立が難しくなることが挙げられます。管理栄養士・栄養士の業務は多忙であることが多く、シフト制勤務も多いため、体力的や時間的な負担が増えると本業に支障をきたす恐れがあります。副業を始める際に、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
また、副業による収入が20万円以上の場合は、「確定申告」が必要です。これまで会社員等で年末調整しか経験がない方は、税務処理に不慣れな方も多いでしょう。
特に、雑所得や事業所得として申告が必要なケースでは、帳簿の管理や領収書の整理など、手間が増えることになります。税理士への相談や会計ソフトの導入など、事前に準備しておくと安心です。
さらに、副業を始める前に、就業規則の確認も忘れずに行いましょう。職場によっては副業が禁止されている場合もあるため、トラブル防止のためにも事前確認が必要です。
まとめ
管理栄養士・栄養士が副業を始めることは、収入アップやスキル習得など多くのメリットがあります。しかし、本業とのバランスや確定申告の手間など、デメリットや注意点も押さえておくことが大切です。
自分の働き方やライフスタイルに合った副業を見つけることで、将来の可能性が広がります。キャリアプランを立てて、自分にとって良い選択をしていきましょう。
参考文献
・厚生労働省:「副業・兼業の促進に関するガイドライン」、厚生労働省、000962665.pdf、(閲覧日:2025年8月7日)
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