世の中でさまざまな定義がされているウェルビーイングですが、Eatreatでは「個人それぞれの持続的な幸福感」と定義しています。管理栄養士・栄養士の中には、それぞれの個性に合った生き方を実践している方も多くいらっしゃいます。
本連載では、そんな管理栄養士・栄養士のライフスタイルや働き方をご紹介。
今回は、リモートワーク中心でレシピ開発や食事指導、サービス開発など幅広くお仕事されている管理栄養士の大内美幸さんにお話を伺いました。
現在のライフスタイル
都内の自宅を拠点に、リモートワーク中心で活動しています。レシピ開発や撮影などの料理関係、食事指導やサービス開発などのヘルスケア分野、学生向けワークや大学の授業などの教育関係と、仕事内容は多岐にわたります。キッチンで試作をしたり、リビングのテーブルでPC作業をしたりと、日々の暮らしと仕事の境目が自然に溶け合っています。
このようなライフスタイルにたどり着く前は、仕事とプライベートをきっちり分けたいと考えていました。オンとオフを明確にした方が効率的で、気持ちの切り替えもできると思っていたからです。しかし、活動を続けるうちに、「管理栄養士は仕事」だと切り離すものではなく、わたしの暮らしそのものに溶け込んでいるのだと再認識しました。「管理栄養士」は生活の一部であり、日常の延長にある仕事の心地よさに気づいてからは、その融合を楽しんでいます。
管理栄養士としてのやりがい
これまで学んできた知識や培ってきた経験を活かし、食事指導では栄養について伝え、レシピ開発やコラム執筆では料理の楽しさを広めています。同時に自分自身も日々の暮らしで栄養学を実践し、その知識を落とし込んだ料理を楽しんでいます。「人に伝えるだけでなく、自分自身も楽しむ」という繰り返しから大きな充実感を得ており、気がつけば管理栄養士として、仕事も日々の暮らしも十分に満たされていると感じられるようになりました。
これから叶えたい夢・やりたいこと
もちろん学び続ける姿勢は今後も変わりません。しかし、これからの夢は自分が得た充実をさらに追い求めることよりも、周囲の管理栄養士・栄養士や、次世代の管理栄養士・栄養士に渡していくことです。
すでに始めているのは「学びを共有する場を持つこと」です。栄養士養成校では、定期的に学生に向けてワークや授業を担当し、管理栄養士を目指す若い世代にさまざまなことを伝えています。管理栄養士・栄養士向けには、イートリートアカデミーでスキルアップ講座を開講しています。このような活動を通じて感じるのは、自分自身も常に学び続ける必要があるいうことです。誰かに伝えるためには、自分の知識や視点を磨き続ける必要がありますし、学生や受講生との対話でも新たな気づきがあります。
これから管理栄養士・栄養士を目指す人や、歩み始めたばかりの人たちが、自分らしいキャリアや働き方を築けるように少しでも力になりたいと思っています。
わたしにとっての「ウェルビーイング」とは
わたしにとってのウェルビーイングは「循環」です。日々の暮らしと仕事の中で、栄養学を循環させること。栄養士養成校でのワークやイートリートアカデミーでの講座運営で、学びと気づきを循環させること。これらのサイクルによって満たされ、また次の一歩を踏み出す力を得られているのだと思います。これからもこの循環を大切に歩み続けていきたいです。
関連リンク
X:https://x.com/miyukiouchi
Instagram:https://www.instagram.com/miyukiouchi/