世の中でさまざまな定義がされているウェルビーイングですが、Eatreatでは「個人それぞれの持続的な幸福感」と定義しています。管理栄養士・栄養士の中には、それぞれの個性に合った生き方を実践している方も多くいらっしゃいます。
本連載では、そんな管理栄養士・栄養士のライフスタイルや働き方をご紹介。
今回は、飲食店と認定栄養ケア・ステーションを運営されている管理栄養士の高安ちえさんにお話を伺いました。
現在のライフスタイル
都内で夫と3歳の娘と1歳の息子の4人で暮らしています。経歴としては、食品メーカーでの営業開発、給食委託会社でのエリアマネージャー、現場経験を経て2016年にフリーランスとして独立しました。2020年に自宅近くで物件を借り、現在は飲食店と認定栄養ケア・ステーションを運営しています。平日は、子どもたちを保育園に預けてからお迎えまで仕事。経営している飲食店の運営や業務委託先との打ち合わせなどを行います。お迎え後は、ご飯を食べお風呂に入って子どもたちとほぼ同時に就寝。休日は子どもたちと一緒に過ごして体力を使い果たす、という毎日です。
飲食店と認定栄養ケア・ステーションを立ち上げたきっかけ
周りに経営者やフリーランスの友人が多く、私もいつかは自分で仕事がしたいと思っていました。10年前に転職を考える機会があり、その時に思い切ってフリーランスとして独立する道を選択。もともと仕事が好きだったので、ライフイベントによるキャリアの中断はしたくないという思いが強く、仕事とプライベートを可能な限り両立して、自分のペースで仕事ができる方法を模索していました。その答えが自宅近くで飲食店と認定栄養ケア・ステーションを運営するということでした。ありがたいことにスタッフにも恵まれ、子どもが小さくてもマイペースに仕事を続けることができています。家族の理解や協力も大きいですね。
お仕事の楽しさ・やりがい
飲食店は、お客様の反応がダイレクトにわかります。新メニューの評判や価格改定など何か試してみた時に結果がすぐ返ってきます。すべて自分の裁量で行なっているため、ダメであればまたすぐに違うことを試し、PDCAサイクルを最速で回すことが可能なこともやりがいの一つです。「今日もおいしかった」「お店があってよかった」「保育園のママさんの間で話題です」など、直接お客様からお褒めの言葉をいただけるのも嬉しいです。娘の出産前から一緒に店舗運営をしてくれている管理栄養士のスタッフが、日に日に成長している姿を見ることができるのも嬉しいですね。最初は大変だったと思いますが、今はなんでも任せられる頼もしい存在です。
これから叶えたい夢・やりたいこと
次の事業のフェーズとしては法人化をすることだと思っています。最近は行政とのつながりも少しずつできてきて、入札案件のお話をいただくことも増えてきました。社会的信用を高める意味でも、近いうちに法人化できるように準備を進めています。プライベートでは、夫婦の共通の趣味であるスノーボードや自転車を子どもたちも一緒に楽しんでいけたらよいなと思っています。まだ子どもが小さく毎日バタバタしているので、自由に趣味を楽しんだり仲のよい友人と食事をしながらお酒を飲めるようになることが、今一番叶えたい夢かもしれません。
仕事も家族も大切にできる働き方とは
私にとっての「ウェルビーイング」とは、自分の好きなことや大切なものに対して最大限に向き合える環境があることだと思います。私は、仕事も家族もどちらもとても大切です。これからも大きなビジネスでなくてよいので、その時の状況に応じて自分がコントロールできる範囲で仕事をしながら、家族との時間も最大限に取ることができる働き方を模索し続けていきたいと思います。
参考文献
・認定栄養ケア・ステーションラシーネ HP:https://ncsracine.com/
・おはしごはん HP:https://ohashigohan.com/
関連コラム
・料理を仕事に!会社経営と子育てを両立する管理栄養士を紹介
・Eatreatが考えるウェルビーイングとは