世の中でさまざまな定義がされているウェルビーイングですが、Eatreatでは「個人それぞれの持続的な幸福感」と定義しています。管理栄養士・栄養士の中には、それぞれの個性に合った生き方を実践している方も多くいらっしゃいます。
本連載では、そんな管理栄養士・栄養士のライフスタイルや働き方をご紹介。
今回は、病院の管理栄養士として勤務された後、フリーランスの管理栄養士として幅広く活躍されている沼倉真宝子さんにお話を伺いました。
現在のライフスタイル
病院の管理栄養士を経て、2021年よりフリーランスとして活動中です。今も病院で非常勤として訪問栄養指導をしながら、セミナー講師や料理教室、コラム執筆、レシピ開発、給食コンサルタントなどを行っています。最近は、サプリメントを活用したパーソナル栄養ケアに力を入れています。プライベートでは、小学生と中学生の姉妹の母です。ライフワークとして、地域のコミュニティ創りを行うイベント活動も行い、毎日全力疾走する日々を過ごしています。
今のライフスタイルになったきっかけ
子どもの時から病院の管理栄養士を目指していたので、定年まで病院で働くつもりでした。しかし、10年目を過ぎたころから病気になった人への栄養管理ではなく、もっと元気なうちに関わり、予防や健康増進の仕事をしたいと考えフリーランスに転向しました。また、病院給食の現場は定休日がなく365日3食提供するため、常に頭は仕事モード。家族の時間を十分にとれないと感じたことから、ライフワークバランスを考えて働き方を変えました。子どもが学校から帰宅する時間や夏休みに家にいられたり、子どもの学校行事を優先してスケジュール管理をしたりなど、自分で働く時間をある程度コントロールできるフリーランスは気持ちの余裕が出ました。
お仕事の楽しさ・やりがい
今までの管理栄養士としての経験がすべて活かせることです。日々当たり前にやってきた病院での業務が誰かの学びとなったり、自分の強みとなったりしました。また、幅広くさまざまなお仕事をいただけるので、都度勉強をして自分の経験値が上がるのもとても楽しいです。自分で働く環境を調整・選択することができるので、人間関係や仕事のストレスもなく心身の健康につながっています。そして一番のやりがいは、自分の裁量で何でもできることです。今までは組織のルールの中でしか動けなかったことも、自分ができる範囲のことを自分のペースで最大限にエネルギーを注げるのでやりがいを感じています。
これから叶えたい夢・やりたいこと
今、特に力を入れてシステムを構築しているのは、パーソナル栄養ケアの分野です。多様化する家庭環境、生活、食習慣の現代に、どう健康的に食事をとって行くかは大きな課題です。お惣菜やコンビニの食事を上手く活用して栄養バランスを整えることが当たり前になってきましたが、サプリメントも上手に活用して栄養バランスをとる時代がもうすぐくるでしょう。もちろん、食事を大切にすることは今後も変わりません。食事だけではカバーしきれない方に対して、質の良いサプリメントの選び方や何をどれだけとったらよいかを個人個人にアセスメントして、随時アドバイスできる支援者になりたいと考えています。食を通じてやりたいことを叶えられたりいつまでも元気で働けたりする身体作り、健康寿命の延伸など病気になる前に関わり、みんなが元気でいられるようにサポートして行きたいです。
わたしにとっての「ウェルビーイング」とは
みんなが“ちょっと”健康に意識を向けることです。毎日毎食完璧な食事は難しいけれど、ちょっとした意識の変化で選択が変わります。何を食べるか、どれだけ食べるかは日々の選択の積み重ねです。グットチョイスやベターチョイスができるよう正しい情報の発信を行い、無理なく健康的な生活のサポートができたらいいなと思います。やりたいことや夢を叶えていくためには、当たり前の日常を過ごすことができるような心身の健康が必要不可欠です。自分や家族の健康に“ちょっと”意識を向けて、充実した豊かな人生を歩めたら、それはウェルビーイングだなと私は感じます。
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