COLUMN

6月24日にEatreatキッチンスタジオで、イートリスタやまもとよしみさんによる『日本全国食の旅を体験しませんか?』が開催されました。こちらは、やまもとさんにより連載中のコラム「日本全国食の旅(旧おちゃぶの旅)」との連動企画。日本全国に伝わる地域の食、食文化、季節の行事、味くらべを体験する会です。

日本各地の味噌を知ろう!

最初に、やまもとさんから参加者の皆さんに質問!
「ご自宅ではどんな味噌を使っていますか?」
「普通の味噌です。」
さて、その『普通』はほかの人たちの『普通』でしょうか? 
日本人なら誰もが知っている調味料の味噌ですが、日本各地でいろいろな味噌があるということをご存知ですか? 実際に味わってみませんか?というのが今回のセミナーのテーマです。

まずは「全国味噌マップ」をもとに、各地の味噌の特色についてやまもとさんが解説してくださいました。
それぞれの地域の特産品や気候を生かしたバラエティ豊かな味噌が生産されているというお話に、参加者の皆さんも「こんなにたくさんの種類があるとは!」と驚かれた様子でした。

実際に食べてみよう!

では実際に、北から南までの地域性豊かな味噌を比較してみよう! ということで、ずらりと並んだ味噌がこちら。 今回は以下の4種類でした。

長崎県の麦味噌、広島県の麦と米の合わせ味噌、
京都の西京白味噌、愛知県の八丁味噌(赤味噌)

比較方法は“五感で感じる!”

1.味噌をそのままで味わう

2.味噌をお湯で溶いて味わう

3.茶節で味わう

の順に、味覚はもちろん、触覚、嗅覚、視覚、聴覚のすべてを使い、それぞれの味噌の何が違うのかを表現してみます。
以下は、それぞれの味噌についての皆さんの感想です。

・麦味噌…麦の香ばしい香りが特徴。「生野菜につけて食べてもおいしそう!」との声も。

・合わせ味噌…クセがなく、味噌汁としてはこの日参加されていた方々にはもっともなじみやすい味だったようです。

・白味噌…甘みが強く、塩分も少ないため味噌汁にするにはかなりの量が必要でした。汁ものとしてよりは魚の西京漬けのほうがよく食べますね、という方もいました。

・赤味噌…大豆の味がしっかり感じられる力強い味。味噌煮込みうどんなど、名古屋名物のいろいろなお料理にも使われていますね。

茶節とは?

茶節とは、鹿児島県指宿市一帯を中心とした薩摩半島南部の郷土料理です。
かつお節と味噌をお椀の中に混ぜいれ、熱湯(またはお茶)を注ぐだけというシンプルな料理ですが、それだけにそれぞれの味噌の違いが引き立ちます。

茶節に使用するかつお節は参加者の皆さんに実際に削っていただきました!
かつお節削り器を使うのが初めてという方も、久しぶりという方も、一生懸命削ってくださいました。まとまった量を削るのはなかなか大変な作業です!
かつお節の産地である鹿児島県ならではの素材を生かした味わいに、皆さんからも「おいしい!」と声が上がっていました。

それぞれの味噌の違いを実際に味わうことで、味噌にもそれぞれ地域性があることを知っていただくことができました。 次回は8月27日(土)に開催予定です。ぜひお楽しみに!

みんなのコメント( 1

    • ID: 182
      2681日前

      色々な味噌がありますよね。味噌おにぎり食べ比べとか楽しそうです。

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Eatreat 編集部

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