COLUMN
  • 管理栄養士・栄養士インタビュー
    2020.01.14

    特定保健指導、健康相談、高齢者医療の分野で活躍中の関野良恵さんインタビュー

  • posted by Eatreat 編集部

今回は、特定保健指導、健康相談、高齢者医療の分野で管理栄養士として活躍中の関野良恵さんにお話をうかがいました。

現在はどのような仕事をされているのですか?

SONPOヘルスサポートより委託を受けた、特定保健指導業務、高齢者訪問指導業務、疾病管理指導業務を担当しています。その前は、乳業メーカーで栄養相談、お客様相談窓口業務をし、年5000件程、電話での商品相談・栄養相談業務担当したり、フィットネスクラブ内で学童保育を企画・運営し、スポーツと食育に特化した民間学童保育を設立したり、新規開園の保育園で栄養士業務をこなしたり、幅広い業務に携わらせてもらいました。

管理栄養士を目指したきっかけは?

子どもの頃から、料理、お菓子作りが好きだったので、高校3年生で進路決定する際、一生、食に関わって仕事していきたいと考え、管理栄養士専門コースのある大学への進学を決めました。大学で学んだ内容はとても面白く、今も実生活に活きています。反面仕事においては、まだその役割がしっかりと確立しているものではなく、自身で切り開いていく可能性に満ちた分野だと思っています。

仕事をしていてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

人の健康に役立てた時ですね。資格を通して経験したこれまでの知識や工夫、人生観を、伝える人の立場に寄り添って伝えられた時、人の表情が少し和らいで、良いコミュニュケーションが取れたかなと、嬉しく感じます。

スキルアップのために取り組んでいることなどありますか?

特別に学会に所属したりはしてないのですが、会社で実施する研修や資料、eラーニングを使って学習しています。これまで、モダンバレエ指導資格やフィットネス指導経験を活かして、健康運動指導士の資格を取り、NR(栄養情報担当者)産業栄養指導者の資格を取得してきました。

将来はどのような管理栄養士になることが目標ですか?

自身の健康観念に基づいて、高齢者の生活に寄り添い、自分と同じ働く世代を支え、次世代の子供たちが明るく過ごせる未来を創ることです。それが、今行っている仕事、特定健診保健指導や、高齢者サポートの仕事の延長にあると感じています。

休日はどのように過ごしていますか?

よく1歳と3歳の娘達と一緒に、体をのびのびと遊べる場所へ出かけています。午前中はしっかり遊んでお昼ご飯を美味しく食べ、お昼寝して、起きたらまた遊ぶ…当たり前のような事ですが、大人中心の生活リズムではなく、子どもの体調を考えた朝型の生活リズムを取ることが健康の土台だと考えています。特定保健指導でも、カロリー計算に偏らず、生活リズムを中心とした指導を行っています。

今の管理栄養士・栄養士業界の全体を通してなにか感じることはありますか?

私は学生時代、栄養と運動の両面から健康の可能性を考えていました。社会に出てからも、どうしたら健康の実践をビジネスにつなげるか、企画・営業に奔走した時代がありました。その後に、保育園の給食栄養士業務に携わったのですが、栄養士業界に入ってみるとあまりの横のつながりのなさに愕然としたのを覚えています。 どの仕事もそうですが、専門分野になるほど孤立しやすく、その事だけになってしまいがちです。本当はたくさんの可能性を持った「食」というアプローチが、今後さまざまな方向から社会の課題を解決していく糸口になっていくことを切に願っています。

最後に、管理栄養士・栄養士を目指す人に向けて一言お願いします!

これまで自分を育ててくれた環境、食事を用意してくれた大人、自分の側で笑顔をくれる大切な人達、顔の浮かぶ全ての人に感謝の気持ちを持って食に臨めば、管理栄養士の仕事は無限の可能性を秘めています。ぜひ自分の価値観に自信を持って、新しい場所に目を向け、光を当ててほしいと思います。

 

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