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- 中医学・薬膳
- 2016.10.10
中医学とは?
中医学とは何か?
前回は、薬膳の定義について触れましたが、薬膳を学ぶにあたり、欠かせないのが「中医学」です。
「中医学」は中国伝統医学のことで、陰陽五行学説(物事を陰と陽の性質に2極化して様々なことを定義する陰陽学説と、物事を木火土金水という自然現象に当てはめてあらゆることを定義する五行学説)から発展してきた医学です。生薬の処方だけでなく、鍼灸(しんきゅう)、推拿(すいな)、カッサ、カッピング(吸い玉)、瀉血(しゃけつ)なども中医学に含まれます。
陰陽五行学説と聞くと、難しそうな理論をイメージするかも知れませんが、干支や四柱推命、風水、節句などもこの理論にもとづいています。また、相撲の土俵上の吊屋根の四隅には、四色(赤、黒、緑、白)の房が垂れ下がっているのですが、その四色と真ん中の土俵の土色(黄)を合せた「五色(ごしき)」になっています。このように身近な日本の伝統文化の中にも五行学説が取り入れられています。
もちろん古代の理論がベースですから、今の時代には当てはまらない部分や疑問のある部分も出てきますが、それでも現代に十分通用する医学です。世界三大伝統医学として世界に知られる中医学の世界を、私の中国生活での経験も交えながら少しずつご案内していきますね。
次回は中医・薬膳の本場中国の医療や健康問題についてです。
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大倉 あやこ
中医学の本場中国、上海中医薬大学にて中医内科を専攻した後、現地の国立病院で糖尿病の外来の営養指導や現地在住の日本人に薬膳をレクチャー、ハーブティーブレンド開発・店舗経営などを経て、2014年に日本に帰国しました。 中医・薬膳の先生と聞くと少し別世界の人のように思われがちですが、厳しい事や細かい事はとても苦手な、美味しい物が大好きな酒のみ栄養士です。 「食」は「人を良くする」ものです。 研修医時代、「この人は食をきちんとしていたら病院に来なくても良かったのに」というような患者さんを沢山診てきた経験から、「病院に行かなくてすむ人を増やしたい」「病氣になっても回復が早まるように」と願い、【食医】」の道を選びました。 ぬる~い私でもできる薬膳ですから、きっと皆さまも楽しんで実践していけると信じて、誰よりも楽しんで活動・情報発信していきたいと思います。 薬膳を通じて沢山の人とご縁できる事を楽しみにしております。
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