ハーブは西洋、スパイスはアジアのもの?
ハーブと聞くとアロマオイルやハーブティーなどの西洋のイメージ、スパイスと聞くとカレーやエスニック料理などのアジアのイメージを持たれるかも知れません。
生薬を英語表記すると「Chinese Herb」、つまり生薬はハーブのことを指します。
実際、「中薬学」のテキストを見ると、ミント・シナモン・スターアニス…などなど、見慣れた名前がたくさん出てきます。
中国では、秦の時代にインドのアーユルヴェーダが盛んに取り入れられてきた歴史があり、中医学の中でもその影響を受けているところがたくさんあります。
中国の文化に影響を受けている日本でも、はっか・よもぎ・どくだみ・しそ・山椒(さんしょう)…等のおなじみのハーブが日常的に使われています。
日本食にもふんだんに使われているハーブやスパイス
ハーブやスパイスは、日本の食事にはあまり使われていない、なじみの薄いもののように思われるかもしれませんが、お刺身にわさびや大葉(青じそ)を添えたり、うなぎに山椒をかけたり、うどんやそばに七味唐辛子を入れたりと、日常食の中で身近に使われています。
日本の国民食と言われるカレーライスがスパイスの集合料理であるのは周知の通りです。
今回はハーブとスパイスの違いについての説明は省略しますが、ハーブは主に薬効を期待し、スパイスは香りや辛味を付ける目的で使うことが多いようです。
それぞれのハーブとスパイスの独特の味や香り、効能を上手に使いこなせると、体質に合わせた食事を作る近道になります。
例えば、體(からだ)を温めたい時にはミルクティーにシナモンをプラスしたチャイ、體を冷ましたい時はミントティー、といったように、その時々の状態によって飲むお茶を変えるだけで、体調管理に役立つのがハーブ・スパイスの特徴です。
体調に合わせて使いたいハーブ・スパイスを見つけてみましょう。
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