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管理栄養士・栄養士は、食や栄養の分野で病院や高齢者施設、学校、保育園、行政、食品メーカーなどさまざまな職場で活躍しています。職場によって仕事内容や求められることが異なるのも、この資格の面白いところです。
この連載では、さまざまな職場で働いている管理栄養士・栄養士の方に経歴や仕事内容、仕事のやりがいについて紹介します。
今回は、保育園で栄養士としてご活躍されている管理栄養士の村上あゆみさんにお話をお伺いしました。

大学卒業後から現在までの経歴を教えてください

大学卒業後、社会福祉法人が運営している保育園に入職しました。当時は栄養士資格のみを持っていましたが、入職した年の8月頃から管理栄養士の勉強を始め、翌年の3月に国家試験を受けて合格し、管理栄養士を取得しました。入職2年目と6年目のタイミングで姉妹園への異動も経験し、現在も保育園栄養士として働いています。また、保育園での仕事を続けていく中で、今まで業務の中で学んだことを整理して形にしたいと思い、母子栄養指導士の資格も取得しました。

保育園の栄養士を志したきっかけを教えてください

一番のきっかけは、学生時代に託児所でアルバイトをした経験です。それまでは、食事を作って提供する仕事がしたいという思いは明確でしたが、「どのような人たちに食事提供をしたいか」はあやふやで、委託会社か病院に就職しようかと漠然と考えていました。アルバイトを通して、子どもたちの素直さや可愛さに魅力を感じ、元気をもらうことが多くありました。乳幼児期は、これから成長していく上で基礎になるとても大切な時期です。可愛い子どもたちの大切な時期をそばで見守りたいと思い、保育園の栄養士になろうと決めました。

仕事内容と1日の流れを教えてください

8:30 :出勤、野菜を切る
9:15頃〜 :調理開始、合間に事務作業
10:00 :昼食配膳
10:00 :昼食配膳
11:30 :おやつ作り、合間に事務作業
12:30 :昼食、休憩、事務作業
13:15 :おやつ作り再開
14:00 :午後おやつ配膳
15:00 :掃除、事務作業
16:00 :おやつ片付け
17:00 :退勤

上記のほか、月に1、2回年齢別に食育活動を行っています。

仕事のやりがいや管理栄養士だからできることは?

一番のやりがいは、子どもたちの成長していく姿を毎日そばで見守れることです。入園してきた頃は離乳食を食べ、ミルクを飲み、「もっと欲しい」と言いたげに泣いていた小さな赤ちゃんが、いつの間にかおしゃべりをして、歩くようになり、ランドセルを背負った小学生になる姿を見ると、なんとも言えない嬉しい気持ちでいっぱいになります。保育園では、アレルギー児や離乳食を食べる時期のお子さんとその保護者には、特に細やかな対応が求められます。管理栄養士として、専門的な知識やカウンセリング能力を活かすことができます。

保育園栄養士に向いている人はどんな人?

子どもが好きな人、困難があってもめげない気持ちと体力がある人が向いていると思います。保育園は、小学校・中学校に比べて食数が少ないため、楽だと思われる方もいるかもしれません。しかし、まだ未発達な子どもの食事には細やかな配慮が必要になります。それに加えて、限られた人員と時間で食事を提供することへのプレッシャーもあります。
保育園に限ったことではありませんが、食事に関わることは、相手の命に携わることでもあります。「どうしたら安全に美味しく食べられるか」を、管理栄養士としてだけではなく、子どもの気持ちになって考えることも重要です。仕事における目標に向かって地道に努力・試行錯誤したり、相手の気持ちに寄り添うことがこの仕事では大切です。




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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      1日前

      新卒から保育園栄養士としてご活躍されている村上あゆみに、保育園栄養士のお仕事をご紹介していただきました!

      拍手 0

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