秋はセロトニンの不足に要注意
秋になるとセロトニン不足が原因で食欲が増すといわれています。セロトニンとは心身の安定や心の安らぎなどに影響を与える神経伝達物質の1つで、別名、『幸せホルモン』とも呼ばれています。
セロトニン不足になる原因の1つに日照時間の減少が考えられます。秋になると日照時間が短くなるのでセロトニンがしっかり分泌されにくくなるようです。もっと幸せになりたいという本能が食欲を増進させているのかもしれません。
セロトニンの分泌には腸内環境が重要
セロトニンは腸内におよそ90%あり、腸内環境にも影響してきます。あまり知られていないかもしれませんが、腸は第2の脳とも言われている大事な器官で、腸内環境 = 体調と言っても過言ではありません。そして、その腸内環境を良くするために欠かせないのが善玉菌です。人間の腸内細菌の数はほぼ決まっており、善玉菌と悪玉菌のバランスが重要です。善玉菌は私たち人間が産まれた時が一番多く、成長とともに減り、悪玉菌が多くなります。悪玉菌にも大事な働きがあるのでゼロにする必要はありませんが、善玉菌が多い方が腸内環境には良いと言えるでしょう。セロトニンをしっかり分泌させるためにも腸内環境を整える必要があると言えます。
腸内環境には発酵食品がオススメ
善玉菌を増やすためには食物繊維の多い野菜や納豆、ヨーグルト、味噌などの発酵食品がオススメです。ただし発酵食品の製造には手間と時間がかかりますので、スーパーで売られている発酵食品の中には、しっかり発酵されていない商品が多く売られているので注意が必要です。一概に言えませんが、他の商品に比べて安価なものは避けたほうが良いかもしれません。また商品によっては原材料など記載されているので購入する際はチェックしてみて下さい。
腸内環境が良くなることで、セロトニンがしっかり分泌されるようになります。さらには消化吸収も良くなり、代謝のアップにもつながります。美肌効果も期待できるので、本能で食欲が増してしまうこの時期にぜひ腸内環境を整えてみてはいかがでしょうか?
最後にセロトニンの分泌には心の安らぎも重要になってきますので、ストレスをためないことと生活習慣を整えることをお忘れなく。
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