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- 栄養の知識・食育
- 2023.12.08
おいしい食材再発見!~八丈島編~「八丈フルーツレモン」
その土地ならではの食材を紹介する「日本各地の食材紹介シリーズ」では、各地のおいしい食材情報だけでなく、旬や栄養、美味しい食べ方などをお伝えしていきます。
八丈島編の第3回目でご紹介する食材は、樹上で完熟させて栽培する「八丈フルーツレモン」です!
八丈フルーツレモンとは
八丈フルーツレモンは、戦前に北マリアナ諸島のテニアン島より持ち込まれたことがきっかけで栽培が始まりました。レモンを持ち込んだ菊池さんの名前にちなんで「菊池レモン」と呼ばれ、主に露地栽培されてきました。
東京都の研究機関の協力で作られた作型によって「皮までおいしい」と評判が広まり、菊池レモンのブランド化が進められ、2014年より「八丈フルーツレモン」として販売が始まりました。基準を満たした完熟果実のみが八丈フルーツレモンと名乗ることができ、流通されています。
八丈フルーツレモンの特徴
八丈フルーツレモンには、他のレモンとは異なる特徴があります。
〇果皮の色
12月~3月に旬を迎える国産のレモンは「リスボン」「ビラフランカ」「ユーレカ」など、いくつもの品種があります。そのうちの一つである「マイヤー」系統は、オレンジのような他の柑橘類とレモンが自然交雑してできたレモンです。八丈フルーツレモンはこの「マイヤー」系統であると考えられているため、果皮は鮮やかな黄色~オレンジ色をしています。
〇味
樹上で完熟させた果実を収穫しているため果皮の苦みが少なく、皮ごと食べることができ、酸味もまろやかです。
〇大きさ
普通のレモンが1個約100gであるのに対し、八丈フルーツレモンは1個約200g~300g、大きい物では400gにもなります。八丈フルーツレモンの実を大きくするためには、できの良いものを残して他のものは小さいうちに摘む「摘果」が必要です。11月頃から徐々に色づきはじめ、実が大きくなる1月〜2月に収穫のピークを迎えます。
レモンの栄養
レモンの果汁には、ビタミンCやクエン酸などが豊富に含まれています。また、果皮に多く含まれているリモネンにはリラックス効果があるとされており、精油としても使用されています。また、みかんの皮を乾燥させて作られる「陳皮」は漢方薬として活用されています。
八丈フルーツレモンは、果汁と果皮の両方を食べることができるため、余すことなく栄養成分を摂取することができます。
おすすめの食べ方
今回は、自宅で作ることのできる2品を紹介します。
■レモン鍋
八丈フルーツレモンは苦みが少なく、さっぱり食べることができます。
【材料】
・白菜
・水菜
・八丈フルーツレモン
・鶏ガラだし
・しょうゆ
・胡椒 など
【作り方】
① 八丈フルーツレモンをよく洗って輪切りにし、種を取る。
② 調味料と水を鍋に入れて煮立ったら、具材を入れる。
③ 最後にレモンを敷き詰める。
■サラダのトッピング
さっぱりとしたレモンは肉との相性が良いです。鶏肉のサラダや、豚しゃぶにトッピングすることでおいしく食べることができます。
【材料】
・八丈フルーツレモン
・鶏肉
・お好みの野菜
・ドレッシング
【作り方】
① 八丈フルーツレモンをよく洗って、一口大の大きさに薄めに切る
② 鶏肉はソテーしてしっかり火を通し、レモンと同じほどの大きさに切る
③ サラダを作る
④ ③に、①と②を乗せてドレッシングをかける
最近ではラッシーの素やグミ、ゼリーなどの加工品も販売されるようになった八丈フルーツレモン、お目にかかる機会もこれから増えるかと思いますので、その際はぜひお試しください。
参考文献
・八丈島レモン生産出荷組合ホームページ、
https://www.8jolemon.tokyo/lemon/"https://www.8jolemon.tokyo/lemon/(閲覧日:2023.10.14)
・東京都産業労働局 TOKYOイチオシナビ、
https://www.chiikishigen.metro.tokyo.lg.jp/introduction/details/introduction_43.html"https://www.chiikishigen.metro.tokyo.lg.jp/introduction/details/introduction_43.html(閲覧日:2023.10.14)
・香川明夫:「八訂 食品成分表2023」女子栄養大学出版部(2023年)
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みんなのコメント( 1 )
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- Eatreat 編集部
- 482日前
管理栄養士の千葉七海さんに皮までおいしい「八丈フルーツレモン」をご紹介いただきます。
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WRITER
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千葉 七海
幼少期から食べることが大好きで「食に関わる仕事がしたい」とぼんやり考えていました。将来的に地元の八丈島で働きたいという思いが強く、「栄養士ならば病院や福祉施設、学校でも働けるのでは?」と考えたことがきっかけで栄養士となり、実務経験と国家試験をへて管理栄養士となりました。 これまで、たくさんの出会いが私を成長させてくれました。管理栄養士としてフリーランスの今、本当にたくさんのお仕事に関わるチャンスが増えたと実感しています。良い意味で型にはまらず、どんなことにも挑戦していきたいと思います!
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