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- 栄養の知識・食育
- 2020.01.15
手洗いちゃんとできていますか?感染症や食中毒を予防する手洗いを徹底解説します!
その手汚れていませんか?
インフルエンザが流行していますが、今シーズンは昨シーズンよりも広がり方が早いことが全国マップから見て取れます。
感染症対策は手洗いから!
いつも何気なくしている手洗いですが、本当にその方法で手はキレイになっているでしょうか?
汚れや菌が残っている状態でいろいろなものを触ってしまうと、そこが感染源となり別の人に感染症や食中毒をうつしてしまう可能性も…
この記事を見ているあなたのパソコンやスマホですら、実は何かの病気の感染源になっているかもしれません。
手洗いは自分の身を守ることにもなりますが、感染源を無くすことによって他人の健康を守るためにもなります。
そこで今回は感染症や食中毒を防ぐための正しい手洗いの方法や、消毒用アルコールについてご説明したいと思います。
親指、手首、指先を意識しよう!
普段トイレの後、手を洗うと思いますが、どのようにして洗っているでしょうか?
(約15%の人は、トイレの後に手を洗わないという報告もあります。※消費者庁調べ)
手の平に石鹸を付け、こすって終わり。というパターンが多いと思いますが、それでは清潔とは言えません。
図にあるように親指や指先は多くの方が洗わない場所になります。
考えてみると、指も手の平と同じく多くの物に触れる部分になります。今日から意識して洗うようにしたいですね。
改めて正しい手洗いの方法を図でご紹介します。
ポイントは以下の3点です。
・手のひらのシワの汚れを取る意識で洗う
・親指、指先、手首も意識して洗う。
・清潔なタオル、ペーパータオルで水気をしっかりふき取る
1回で足りないと感じた時は、2回手洗いも有効です。
消毒用アルコールは効くの?
病院や福祉施設では当たり前に見かけるようになった消毒用アルコールですが、効果はいかほどなのでしょうか。
まず手洗い後のアルコールの効果について見ていきたいと思います。
下の写真はそれぞれの処理を行った後、手にどのくらい菌が残存しているかを調べたものになります。
石鹸で洗っても実は菌は残っており、アルコールをするときれいに無くなっていることが見て取れますね。
また、消毒用アルコールは手洗い後、しっかりと水気をふき取った手に吹きかけることで効果を発揮します。
水気が残っている状態だと十分な効果を発揮しないため、注意が必要です。
また吹きかけて終わり、ではなくしっかりと手全体に刷り込むことも大切です。イメージは手のシワや指先の溝にいる菌に、アルコールをまんべんなく付けるぞ!といった感じです。
スプレータイプのものであれば、手の平に噴霧するのではなく、指を立てて直接指先に噴霧すると、より効果が得られると言われています。
それではなぜアルコール消毒は効果があるのでしょうか。インフルエンザウイルスを例に見てみたいと思います。
少し難しいのですが、アルコールが効く仕組みは、ウイルスのエンベローブという脂質の膜に作用し、ウイルスが機能しないようにするため、効果があるとされています。
しかしながら、世の中にはノロウイルスに代表される、エンベローブ(脂質の膜)がないノンエンベローブウイルスと呼ばれる物も存在し、これには通常のアルコールはあまり効果がないとされています。
酸性アルコールを選ぼう!
ノンエンベローブウイルスの対策はアルコールでは不可能なのでしょうか?
実はそんなことはなく、現在では研究が進み、酸性のアルコールであれば不活化できることが発見されました。
調理施設に従事されている方はご存じかもしれませんが、厚生労働省が発行している「大量調理衛生マニュアル」に器具洗浄後の殺菌方法として記載がされています。
このように酸性アルコールは通常のアルコールよりも多くのウイルスに対して効果を発揮することがわかっています。
手洗い後や水場がない場所での手指消毒など、消毒用アルコールは非常に便利ですが、せっかく使うなら酸性になっているものを選びましょう。
今回のまとめ
①手洗いは親指、指先までしっかりと!
②水気をしっかりとふき取ったのち、アルコール消毒までするとハナマルです!
③アルコールは酸性の物がおススメです!
もちろん、風邪の予防には、暖かい服装を心掛けたり、しっかりとした睡眠も大切ですが、手洗いで防げるものもあるので、参考にしてみてくださいね。
参考文献
出来ていますか?せいけつ手洗い。
https://family.saraya.com/tearai/index.html
感染と予防
https://pro.saraya.com/kansen-yobo/hand-wash/index.html
消費者庁 消費者の手洗い等に関する実態調査について
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000104951.pdf
プロフェッショナル手洗い
https://pro.saraya.com/pro-tearai/science/index.html
厚生労働省 大量調理衛生マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000168026.pdf
イートリスタ沢目さんのコラム
・「エリスリトール」について
・植物由来の甘味成分について【ステビア、甘草、羅漢果】
・糖と上手につきあっていくために…大事なのは食物繊維!
みんなのコメント( 3 )
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- 沢目 晃誠
- 1746日前
まだコラムを見ていただいている方もいらっしゃると思うので、更に捕捉をさせていただきます。
未だコロナのニュースが絶えませんが、日本国内やアメリカではインフルエンザが流行しています。
予防の基本は手洗いにあります。それは知らず知らずのうちに顔や目,口に触れる機会が多いためです。
マスクでの対策ももちろん良いのですが、それだけで満足せずに手洗いやアルコールでの消毒を頻繁に行い、予防をしましょう。
【厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(問8,問10をご参照ください)
【インフルエンザ流行マップ】
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
色々な理由で体調を崩せない方がいらっしゃると思いますが、できる範囲で予防をして体調管理に努めましょう。-
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- 沢目 晃誠
- 1771日前
日本でも新型コロナウイルス陽性の患者様が確認されました。
厚生労働省の報告にもありますが、まずは手洗い,うがい,マスクをしっかりと行い、予防に努めましょう。
※厚生労働省 新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08906.html-
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- Eatreat 編集部
- 1771日前
Eatreat編集部です。今回のコラムは手洗いについてです。
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WRITER
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沢目 晃誠
ロカボ(適正糖質)に関する情報はこちらから ・サラヤ公式HP(https://www.saraya.com/) ・ラカント公式HP(https://www.lakanto.jp/) ・ロカボスタイル公式HP(https://www.locabostyle.jp/)
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