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12月5日(土)、ローソンホーム薬局西蒲田店にて、「第5回 栄養と運動のセミナー」を開催しました。開催にあたり、今回も感染症予防対策をとりながら進めました。今回も6名と多くの方にご参加いただき、全員が2回目以上の継続受講でした。
今回はセミナーのはじめに、ローソンホーム薬局について薬局の薬剤師から紹介がありました。セミナー時に有効期限内の処方箋を持参すると、セミナー終了時にお薬が貰えるので、待ち時間が少なくて済み大変効率的です。ローソンホーム薬局はどなたでも利用でき、どの医療機関の処方箋でも受け付けております。ポンタカードのポイントも貯まり、お得だそうです。

免疫力を高める食生活とは

秋から冬にかけて、風邪やインフルエンザ、今年は新型コロナウィルスなどさまざまな感染症が流行します。そんな時期に免疫力を高めて体を守っていくために、今回は「インフルエンザに負けない食事」をテーマにセミナーを開催しました。
腸内環境(腸内フローラ)を整えることを中心に、免疫力を高めるお勧めの食べ方や生活面での注意点をお伝えしました。
まず、自己紹介では「病気の予防のために心掛けていること」を参加者の皆さんから伺いました。腸年齢チェックも参加者の皆さんにそれぞれ行ってもらいました。

免疫機能の約70%は腸に集まっているといわれています。腸内環境(腸内フローラ)を整えることは「腸活」ともいわれ、近年関心が高まっています。腸内環境のバランスは崩れやすく、食事や加齢、ストレスなどさまざまな要因によって変化します。腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に分類できますが、善玉菌が多い環境が理想的です。
また、善玉菌が多い環境を作ることは免疫力向上につながります。善玉菌を増やすためには「善玉菌を含むもの(プロバイオティクス)」と「善玉菌のエサになるもの(プレバイオティクス)」を一緒にとることがポイントです。プロバイオティクスやプレバイオティクスを含む食品には次のものがあります。
プロバイオティクス:乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌など。発酵食品に多く含まれる。
プレバイオティクス:オリゴ糖や食物繊維など。オリゴ糖は玉ねぎやごぼう、バナナ、大豆等、食物繊維はオク
          ラ、ブロッコリー、納豆、海藻、きのこ、果物等に多く含まれる。

また、免疫力を高めるための食生活のポイントを4つお伝えしました。
①欠食しないで3食きちんと食べる:欠食するとエネルギー不足を招きます。
②バランスよく食べる:特にタンパク質からは病気と戦うための抗体が作られます。
③和食中心:食材の多さが和食の特長。発酵食品、食物繊維が豊富に摂れます。
④腸活の継続:腸活は続けることが重要です。2週間続けると腸内環境が変化するといわれています。

次に食物繊維の上手な摂り方をご紹介しました。食物繊維はエネルギーにはなりませんが、腸内環境を良くするほか、さまざまな生理作用があり、コレステロールやブドウ糖の吸収を抑え生活習慣病予防にも役立ちます。また、食物繊維が多いとされる野菜ですが、生よりも加熱をすると「かさ」が減るので、たくさん食べられるようになります。そして、食物繊維は食べ物と一緒にあることで働くので、食品でとることが大事です。

食事以外での注意点としては次の3つをお伝えしました。
①生活リズムを整える:自律神経を整える。十分な睡眠やストレスをためない
②運動:体を動かすことで腸も動く
③低体温を防ぐ:体温が1度下がると免疫力は約30%落ちるといわれています。バランスのよい食事(特にタンパク質は食事誘発性熱産生が高く、代謝が上がる)と運動(筋肉をつける)が重要です。

最後に、もしインフルエンザなどの病気にかかってしまった時の食事をご紹介しました。白い粥やうどんに野菜や卵、しらすなどを追加して、出来るだけバランスよくとるようにしましょう。タンパク質や微量栄養素を補うことで病気が治りやすくなります。

脳トレで大盛況

後半は地域包括支援センターの職員様による、タオルを使ったトレーニングと脳トレを行いました。タオルを使って、体幹や太もも、肩周りなどのストレッチ、じゃんけんを使った脳トレは大変盛り上がりました。今年は新型コロナウィルスの影響により、地域で開催している高齢者向けのイベントが相次いで中止となっており、参加者の皆さんも久しぶりの運動の機会で積極的に行っていました。また、セミナー終了後に質疑応答ができる座談会、アンケート記入の時間を設けました。

今回のイベントのお土産

クリニコ様の「おなか活き活きビフィズス菌」が今回のイベントのお土産でした。ビフィズス菌、シールド乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維の4つの成分で腸内フローラのバランスをサポートしてくれる、シンバイオティクス商品です。さっと溶けて摂りやすく、私自身も毎朝健康のために取り入れており、皆さんにご紹介しました。
 ※プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたもの

参加者の皆様からの感想

病気の予防で心掛けていることは、「こまめにうがいをする」「体操など体を動かす」「機能性食品を食べる」などが挙がり、皆さま食事や運動、生活面で病気を予防していらっしゃいました。講義中も熱心にメモをとられている様子があり、非常に関心の高い内容をお伝えできました。「オリゴ糖シロップ」をご紹介すると、とり方について質問があり、煮物などの料理やヨーグルトにかけるなどをお勧めしました。

次回イベントの告知

来年は1/9(土)14:00~15:30 に第6回栄養と運動のセミナーを開催します。
次回は「高血圧」がテーマです。
皆さんのご参加をお待ちしています。

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      1424日前

      12月5日にローソンホーム薬局西蒲田店で開催された、栄養と運動のセミナーのイベントレポートです。今回のテーマは「インフルエンザに負けない食事」です。免疫力を高めるための食生活のポイントや食事以外の注意点など、盛りだくさんの内容を学び、大盛況でした。

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WRITER

~顔の見える地域栄養士を目指して~第5回「栄養と運動のセミナー」開催

大塚 綾

総合病院の管理栄養士をしています。 糖尿病専門外来の療養指導などを担当しています。 フリーの活動では地域の方を対象に栄養講座や栄養相談会を実施しています。

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