2020年2月15日(金)14:00~15:00、ローソンホーム薬局西蒲田店にて栄養と運動のセミナーを開催しました。
このセミナーは大田区地域包括支援センター西蒲田様、ローソン株式会社様にご協力いただいています。
ケアローソンに管理栄養士がいることで、地域のコミュニティや身近な健康拠点となり、健康について気軽に相談できる場となることを目指し、2019年11月より管理栄養士が行う地域セミナー「栄養と運動のセミナー」がスタートしました。
今回が第6回目で今期最後のセミナーです。テーマは「高血圧予防&だし飲み比べ」、運動セミナーでは「椅子ヨガ&呼吸法」をおこないました。
高血圧予防について解説
最初の栄養セミナーでは、高血圧とは?高血圧の機序を話し、放置すると動脈硬化を進行させ全身疾患となることを説明しました。高血圧の基準を確認し、血圧を上げる要因が遺伝+生活習慣にあることを伝え、どんな生活習慣が血圧を上げる要因となるのかを考えていただきました。
そして生活習慣の中の『食塩量』についてクローズアップしまし、日本人の食塩摂取目標量と高血圧の人の目標量を伝えました。高齢者は食欲低下があるため、極端な減塩はエネルギーや蛋白質をはじめ、多くの栄養素の摂取量の低下を招き、フレイルにつながるため注意が必要ということも説明しました。
塩分摂り過ぎチェック
そして「塩分摂り過ぎチェック!」をおこないました。10項目を読み上げ、目を閉じて該当するものに各自手を挙げてもらう方式で各自の習慣について振り返り、塩分をどんな形でとっているのかを意識してもらいました。
私たちは一日の塩分の6〜7割を調味料からとっていますので、調味料の塩分を知ることはとても大切です。醤油、塩からは始まり、参加者の皆さんも使われいた顆粒だし、比較的塩分量の少ないポン酢、ケチャップ、マヨネーズなども幅広く解説するとともに、塩分控えめのコンソメなども現物をお見せしながら、紹介させていただきました。
また調味料以外の食品に含まれる塩分についても丁寧にお伝えしました。さらに、外食時の工夫、調理法と食べ方についても解説しました。
塩分含有量の把握をするために、栄養成分表示を確認して購入できるよう計算式もご紹介しました。
野菜や果物、いも類に多いカリウムにはナトリウムを排出する作用があるため、摂り過ぎた塩分を排出してくれますので、腎機能低下の方以外は、摂取をオススメします。最後に食事以外での注意点をお伝えし栄養セミナーは終了しました。
椅子ヨガと呼吸法の運動セミナー
後半は、頭を使った後は身体を使った運動セミナーをおこないました。今回は「椅子ヨガと呼吸法」。椅子に座ったまま、または椅子を使って、手軽にできるものを体験していただきました。どんな効果があるのかお伝えしながら、各自気持ちよくできる範囲で呼吸をつけてやっていただきました。「身体が温かくなってきた!」という声が進むにつれて聞かれました。
少し難易度が高いものにもチャレンジし、椅子ヨガで全身を使い身体が緩んだ後、呼吸法をして運動セミナーは終了しました。
だしを飲みくらべながらの座談会
今回はマルハチ村松の「昆布だし」「鰹荒節」「鰹枯れ節」の三種類を試飲しました。どれも匂いや味がよく、特に鰹節を燻したものの表面を削り鰹節菌をつけて2カ月〜3年間発酵させた「枯れ節」の深い味わいは好評でした。また昆布と鰹の合わせだしを試している方もいました。また、お土産として、だし専門店「やいづ善八」の鰹荒節のだしパックをお渡ししました。
参加者の皆さんからはいろいろな感想や質問が!
参加された皆さんからは次のようなお言葉をいただきました。
「マヨネーズは塩分が少ないとは知らなかった」
「薄いハム1枚0.4gも塩分あるの?!」
「味噌汁を一日1〜2回飲むのだけど残した方がよいか?」
「ヨガは3つ位覚えたのでやります」
「昆布と葛飾の合わせダシ最高!」
「やっぱりダシとろう!」
と嬉しい反応や感想をいただきました。
アンケートから参加者全ての方に「満足」「次回も参加したい」とお答えいただき、引き続きこういったセミナーを開催していけたらと思いました。
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