厨房機器を通じてより多くの方に食で貢献したいー戸張貴子さん

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管理栄養士・栄養士インタビュー

2017.11.21

厨房機器を通じてより多くの方に食で貢献したいー戸張貴子さん

キャリアインタビューブラストチラー管理栄養士の仕事
posted byEatreat 編集部

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今回は、業務用厨房機器メーカーのショールームに勤務されている福島工業株式会社の戸張貴子さんにお話をうかがいました。

「食」で人を笑顔に、健康に！

昔から食べることが大好きだった私が、どんな人からも切り離せない「食」にまつわる仕事をしたいと思ったのは自然なことでした。そこから「食」で人を笑顔に、健康にするお手伝いがしたい！　と思い、医療の現場でも役立てる管理栄養士を目指しました。
大学で、病院や学校といったいわゆる「栄養士」的な仕事だけでなく、ほかにも様々な働き方があるとういうことを知り、就職活動は広い範囲に興味をもって進めていました。栄養教諭の免許も取得していたので、学校などで働くことも考えていたのですが、そのときたまたま大学の就職課で募集を見かけたのが福島工業でした。福島工業は業務用の冷蔵庫やショーケース、厨房機器のメーカーですが、セミナーなどを行う部門の管理栄養士を募集していたのです。今までにあまり考えたことのない職種で新鮮でしたし、いろいろな人に会えて自分の世界も広がりそう！　と思い、入社することになりました。

業務用冷蔵庫メーカーの管理栄養士の仕事とは

現在は主にブラストチラーの活用方法を伝えるセミナーの開催、調理デモンストレーション、ショールームでの製品の説明、機器導入後のお客様へのアフターフォローなどの業務をしています。大阪と東京に同じ部署のメンバーがいるので、東京勤務の私は東日本で活動することが多く、北海道から中部地方まで出張もよくあります。

セミナーや調理デモの現場では、管理栄養士としての調理科学や衛生管理の知識がとても役立っています。調理の中ではどうしても「加熱」が注目されがちですが、加熱のあとの「冷却」を上手に行うことで、調理中に失われがちな栄養価をより多く残すことができたり、食中毒菌の繁殖しやすい温度帯を避けて保存することができるなど、たくさんのメリットがあります。
私たちのお客様は、スーパーの惣菜コーナー、病院や高齢者施設、外食、中食と様々。それぞれの方がお料理をもっとおいしく、もっと効率よく、もっと衛生的に作れるようになれば、そこで提供される食事で喜んでくれる方が増えるということです。「食を通じて人を笑顔で健康にしたい」という高校生の時の自分の理想にもつながる、とてもやりがいのある仕事だと思っています。

これからの仕事について

現在あまり冷却加工機が使われていない調理現場にもっとブラストチラーを普及させるにはどうしたらいいかということを考えています。例えば保育園や学校などは、スペースや予算の関係で導入が遅れていることが多く、冷却作業に苦労されているというお話をよく聞きます。厨房での動線やスペースの問題など、導入に向けて具体的な話ができるようになるにはもっと自分も現場をよく知る努力をしなければいけないと感じています。
また、最近の中食ブームで、スーパーなどの惣菜コーナーでの冷却加工機の導入も増えてきているので、惣菜管理士の取得を目指して勉強中です。さらに、スチームコンベクションオーブンの活用方法を学ぶなど、冷却とは切り離すことのできない「加熱」の知識も積極的に身に着けるようにしています。
これらもすべて、厨房機器メーカーの管理栄養士としてお客様からの要望に説得力をもって応えたい！　との思いから。勉強は常に怠ることなく続けていきたいと思っています。

管理栄養士を目指す方へ

管理栄養士と一口に言っても働き方は様々です。私のように、思ってみなかった業種でもやりがいのある仕事に出会うこともあります。管理栄養士を目指しているということは「食を通じて人を健康に」という志向であるのは確かだと思いますが、そこから一歩進んで、ご自身がどのように社会に貢献していきたいか、また、管理栄養士として活躍できるフィールドはほかにないか、などをぜひじっくりと考えてみてほしいです。
もっと栄養士・管理栄養士の活躍の場が広がるように、私もますます頑張っていきたいと思っています。

※福島工業の製品については『最新急速冷却機器！ブラストチラーのココがすごい！』で紹介しています。