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今回は、高齢者の方々が夢と生きがいを持って暮らしていけるよう「食」を基本にトータルなアフターケアプランの事業展開をしている株式会社シニアライフクリエイトの商品部メニュー企画課の皆さん(渡辺様、山田様、松本様、板坂様、村瀬様)にお話をうかがいました。

株式会社シニアライフクリエイトとは?

私たちシニアライフクリエイトは、全国の高齢者に健康寿命の伸長を目的とし、安心で楽しい「食」を通じて豊かな生活をサポートすることを存在意義として介護保険制度が始まる前の1999年に創業しました。
現在は、在宅のご高齢者を中心に毎日8万食をお届けする「宅配クック123」を全国に約350店舗展開しています。私たち管理栄養士は、この「宅配クック123」が提供するさまざまなお食事の献立作成が業務の中心となります。特にご高齢者の健康に配慮するために、エネルギーや塩分量に配慮するだけでなく、低栄養やフレイル予防として、たんぱく質量にもこだわった献立作りを心がけています。また、各地域で開催される高齢者サロンなどにも参加させていただき、参加されている高齢者や介護職員の方に、そのときどきのテーマ(低栄養予防や生活習慣病予防など)に合わせた講義をすることもあります。

宅配クック123がお届けするお弁当の特徴

「宅配クック123」で提供するお弁当には、大きく2つのテーマがあります。一つ目のテーマは「体の栄養」です。「宅配クック123」をご利用になる高齢者の大半が要支援や要介護といった介護保険認定を持った方です。このため、エネルギーや塩分量にも当然配慮しますが、やはり低栄養予防という観点から、たんぱく質量にもこだわっています。体が弱っていて、たくさんの量を食べることができない方も多く、食べ残さない量でしっかりとたんぱく質を摂っていただけることを心がけています。
もう一つのテーマが「心の栄養」です。現在、行事食として月に1回いつものお食事よりも特別に豪華なお弁当を提供していますが、この行事食は、この日が来るのを心待ちにしていただける食事を目指しています。例えば、土用の丑の日には、国産のウナギを使用したお食事を提供したり、黒毛和牛のハンバーグや金目鯛の煮つけなど普段あまり食べられない物を出したりします。行事食を食べたことを誰かに自慢してお話してほしいと思っています。

商品開発で苦労した点は?

商品開発をする上で一番苦労したことは、やはりコストの面のことです。行事食での国産のウナギや黒毛和牛や金目鯛は、喜んでもらえる反面、コストが高くなってしまいます。また、ウナギは、毎年のように価格が上昇するだけでなく、この日だけは注文したいという方のために数を確保するのも大変です。しかし今後も工夫を重ねながら、「昨日は宅配クック123のお弁当に、こんな食材が入っていたんだ。とても美味しかった。」とご家族や友人の方に自慢話をしてもらえるようなお食事や、昔、家族旅行で食べたご馳走を思い出していただけるような食事を提供したいと思っています。
また、当社では家庭でいただく食事としての提供を心がけていますので、黒毛和牛のハンバーグは、あえて焼き目をつけたり、金目鯛の煮付けは白内障の影響でよく見えない方でも、鮮やかな朱色を楽しんでもらえるように魚を厳選するなど、細かいところまでこだわっています。

今後の展望

先に挙げた2大テーマである「体の栄養」と「心の栄養」のさらなる充実を図っていきたいと考えています。「宅配クック123」の食事は、「死にたくない人のためのお弁当」ではなく、「生きたいと思っている人へのお弁当」です。食事を通じて、家族で旅行した時の思い出や、これまでの人生の足跡を感じられることで、これからも元気に生きていく気持ちが増すような食事ができるように、今後も取り組んでいきたいです。

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みんなのコメント( 2

    • 和田 宏美
    • 和田 宏美
      93日前

      体と心、どちらにも栄養になるお弁当は本当に素敵だと思いました。
      この記事を読んで、
      シニアライフクリエイト様の
      ご高齢の方に喜んでもらいたいというお気持ちが伝わってきました。

      拍手 2

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      94日前

      Eatreat編集部です。
      今回のコラムは、毎日8万食をお届けしている株式会社シニアライフクリエイトさんについてです。

      拍手 2

WRITER

在宅のご高齢者を中心に毎日8万食をお届け!(株)シニアライフクリエイト

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