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- 中医学・薬膳
- 2017.03.10
唾液で若返る!? 唾液と中医学
腎と唾液、老化の関係
中医学では、骨や唾液をおもに担当しているのは「腎」の機能だと考えられています。腎は「成長・老化・生殖」といった人の発育に重要な役割をはたしています。そのため、腎の働きは老化に影響があるとも考えられています。
中医学で「腎のパワー」を診断する時には、唾液の状態も観察します。腎の力が消耗されやすいと唾液が多く、だらだら流れて出てしまうなどの症状が起こります。古代の気功家は、唾液を口いっぱいに満たして飲みこみ、腎のエネルギーを滋養していました。
現代医学でも、唾液には消化・殺菌・保護・洗浄・咀嚼(そしゃく)補助など、さまざまな働きがあることが解明されています。なかでも唾液にしか含まれないホルモン「パロチン」には、若返りの効果があるともいわれています。このように古代から現代にいたるまで、唾液の若返り効果が重要視されていたことが分かります。
腎はストレスの影響を受けやすい
腎は、感情で言うと「恐怖・驚き」に影響を受ける臓です。緊張やストレスで口がカラカラに乾いてしまったことがある人も多いのではないでしょうか。そのため、不安やストレスの多い現代人は、腎に負担をかけやすい環境にいるといえます。
また、中医学では、各歯と各臓器はつながっていると考えられ、前歯の4本は「腎の歯」だといわれています。年齢とともに、前歯から抜けはじめる人が多いのも、老化と関連性の高い腎と関係しているからだと考えられています。
しっかり噛んで、唾液の分泌を促す
塩からい味を好む「腎」の働きには、塩が欠かせません。そのため、過度の減塩はおすすめしません。ただし、塩は精製されたものではなく、ミネラルを豊富に含む自然塩を使ってください。減塩しながら大量の水を摂取すると腎が弱ってしまいます。どちらも適量を心がけることが大事です。
唾液の質を高め、しっかり分泌させることは、若返りのために大切です。また、唾液は歯の再石灰化を促す効果があるため、虫歯予防にもつながります。
唾液をしっかりと分泌させるためには、噛む回数を増やすことが有効だといわれています。みなさんも食事の時には、よく噛んで食べることを心がけましょう。
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みんなのコメント( 1 )
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- ID: 313
- 2756日前
結構口の中が乾きやすいので、ストレスが溜まっていたんだなと思いました。
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WRITER
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大倉 あやこ
中医学の本場中国、上海中医薬大学にて中医内科を専攻した後、現地の国立病院で糖尿病の外来の営養指導や現地在住の日本人に薬膳をレクチャー、ハーブティーブレンド開発・店舗経営などを経て、2014年に日本に帰国しました。 中医・薬膳の先生と聞くと少し別世界の人のように思われがちですが、厳しい事や細かい事はとても苦手な、美味しい物が大好きな酒のみ栄養士です。 「食」は「人を良くする」ものです。 研修医時代、「この人は食をきちんとしていたら病院に来なくても良かったのに」というような患者さんを沢山診てきた経験から、「病院に行かなくてすむ人を増やしたい」「病氣になっても回復が早まるように」と願い、【食医】」の道を選びました。 ぬる~い私でもできる薬膳ですから、きっと皆さまも楽しんで実践していけると信じて、誰よりも楽しんで活動・情報発信していきたいと思います。 薬膳を通じて沢山の人とご縁できる事を楽しみにしております。
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