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採用人数が少なく、狭き門となっている直営病院への就職。今回は、東京慈恵会医科大学附属病院で活躍されている管理栄養士・島本友希子さんに直営病院への就職について詳しくお話をうかがいました

【1】 島本さんの現在の仕事内容について教えてください

主に入院患者の栄養管理計画書の作成、栄養指導、病院食の内容相談を行っています。内容相談には治療の副作用による食思不振や、アレルギー、嗜好によるものなど、その内容は多岐にわたります。いずれも患者のもとへ訪問し、直接話を伺い対応しています。現在は時短勤務で働いており、残業はほぼなく定時で終業しています。

【2】慈恵会医科大学附属病院への転職の決め手は何ですか?

学生の頃から規模の大きい病院で経験が積みたいという気持ちがありました。しかし、昭和女子大学を卒業後入社したのは委託の給食会社でした。当時の私は、採用人数の少ない病院には合格できないだろうという思いが強く、比較的募集の多かった委託会社へ決めてしまいました。委託給食会社では老人保健施設と大規模病院で働きましたが、いずれも給食管理のみで厨房業務でした。当時は委託の管理栄養士では臨床業務に携われなかったため、直営の病院の管理栄養士になりたいと強く思うようになったことが転職のきっかけです。直営で規模の大きな病院である慈恵でぜひ働きたいと思いました。

【3】東京慈恵会医科大学附属病院に就職してよかったと思うことは何ですか?

憧れの慈恵医大で働くことができているというのが、私自身の大きなモチベーションになっています。また、出産後復帰し時短勤務でスタートした頃、濱課長(写真右)に、「皆よりも1時間半早く仕事を終わることに対して申し訳ないと思っている」と伝えたことがありました。すると濱課長は「出産しても仕事を続けられることを証明して、後輩管理栄養士のお手本になってほしい」とおっしゃってくださいました。ここで働いていてよかったと感じました。

また、濱課長を始め他のメンバーもとても優しく、時間内で終わらなかった仕事に対して「後はやっておくから大丈夫だよ」とフォローしてくれます。これはとてもありがたいことだと思っています。

【4】今後のキャリアプランなど考えていることはありますか?

自分がやりたいことをしている時間が好きなので、仕事と家事をこれからも両立したいと思っています。今はさまざまな症例を見られる規模の大きい病院で働いているため、今後は、何かの症例に特化した規模の小さなクリニックで働くことも良い経験になると考えています。また、フリーランスの働き方にも興味はあります。どのような職場で働くとしても、お母さんが楽しく働いている姿を子どもに見せていくことで、子どもに良い影響を与えられたら嬉しいなと思っています。

【5】就職後の進路を決めかねている学生に向けてメッセージをお願いします。

たとえば同じ病院への就職にしても、規模の大きさによって、任される仕事内容が異なります。私はチームプレーで仕事をすることが性に合っているので、大規模の病院が良かったと思っています。一方で、個人で仕事をしたい人は、小規模な病院を選ぶ方が合っているかもしれません。自分の性格に合わせて、好きな働き方ができる職場かどうかを確認するのも大切だと感じます。また、学生時代に自分の進みたい方向が定まらなかったとしても、病院での仕事はさまざまな症例を知る良い経験になると思います。働きながら深めたい専門分野を見つけることができればいいですし、大切なのは、「自分は何に興味があるかな?」と意識を向けることだと思います。大学病院だと症例が多く興味のタネがたくさん見つかるので、病院への就職を希望している方は、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

島本さんご協力ありがとうございました。今後も益々のご活躍を期待しています。

 

東京慈恵会医科大学附属病院のオススメポイント
・育児休暇後の時短勤務が可能(最大小学校入学時まで)
・給食業務の経験も含めた人材育成計画
・様々な症例が経験できる環境
・チーム医療への参画
・4機関栄養部の連携が取れている

 

病院情報

  • 病院名

    東京慈恵会医科大学附属病院

  • 診療部門

    救急部、内科(総合診察部、消化器・肝臓内科、神経内科、腎臓・高血圧内科、リウマチ・膠原病内科、循環器内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、血液・腫瘍内科、呼吸器内科)、精神神経科、小児科、皮膚科、外科(上部消化管外科、下部消化管外科、肝胆膵外科、乳腺・内分泌外科、呼吸器外科、血管外科、小児外科)整形外科、脳神経外科、脳血管内治療部、形成外科、心臓外科、産婦人科(ウィメンズクリニック)、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、歯科、ペインクリニック、スポーツウェルネスクリニック、総合母子健康医療センター、脊椎・脊髄センター、脳卒中センター、乳腺・甲状腺センター、鼻中隔外鼻センター、メモリーセンター、手外科センター、てんかんセンター、腫瘍センター(緩和ケア診療部、外来化学療法室、がん相談支援センター、院内がん登録室)、総合健診・予防医学センター(新橋健診センター、晴海健診センター)、慈恵医大晴海トリトンクリニック

  • 中央診療部門

    画像診断部、放射線治療部、超音波診断センター、中央検査部、輸血・細胞治療部、麻酔部、ICU、CCU、血液浄化部、内視鏡部、病院病理部、遺伝診療部、手術部(中央棟手術室、外来棟手術室、皮膚レーザー治療室)

  • 病床数

    1,075床

  • 患者数

    外来1日平均患者数 …3,185名

    入院1日平均患者数 …880名

    (患者数は平成30年 変換平均)

  • 参照URL

    職員採用情報ページ
    http://www.jikei.ac.jp/boshuu/jinji/index.html

    ※外部サイトにリンクします

 

取材協力:東京慈恵会医科大学付属病院

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      1917日前

      Eatreat編集部です。今回は新シリーズ「直営の病院で働く管理栄養士の働き方紹介シリーズ」です。初回は、東京慈恵医科大学附属病院で管理栄養士として活躍中の島本友希子さんにお話をうかがいました。

      拍手 7

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私が東京慈恵医科大学附属病院を選んだ理由とは?(管理栄養士・島本友希子さん)

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