COLUMN

みなさんは普段どんな水を飲んでいますか?

最近はウォーターサーバーも普及しましたが、多くの人はペットボトル水や水道水ではないでしょうか。コスト的には水道水の方が優れていますが、スーパーなどでペットボトル水を買っている人もよく見かけます。

ペットボトル水を購入する理由の多くは、水道水に臭いなどネガティブなイメージがあることが理由だと思われます。ただ、近年では高度浄水処理と呼ばれるオゾンや活性炭を使用した処理を行う浄水場も増え、水道水の臭いの問題はだいぶ解消されてきています。また、塩素を嫌う人もいますが、これは病原菌等の繁殖を抑えるために必要であり、気になる場合には、手間はかかりますが、飲む前に煮沸させるなどして塩素を飛ばすこともできます。

よく「ミルクを作る水は何がいいの? 水道水で大丈夫なの? 」という声をよくききます。そこで今回はお水について、ご説明していきます。

ミネラルウォーターの定義とは

日本でミネラルウォーターという言葉が定着してきたのは、ペットボトルに詰められた外国の硬度の高い水の普及によるものだと思います。ペットボトル水=ミネラルウォーターと思っている人も、少なくはないようですが、実は厳密には違います。食品衛生法によると、ミネラルウォーター類は「水のみを原料とする清涼飲料水」と定義されています。農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」においてミネラルウォーター類は以下のように分けられています。

余談ですが、WHOでは、硬度により以下のように軟水、硬水に分けています。

  • 軟水
    0~60 mg/L未満
  • 中程度の軟水
    60~120 mg/L未満
  • 硬水
    120~180 mg/L未満
  • 非常な硬水
    180 mg/L以上

※硬度=(カルシウム量mg/L×2.5)+(マグネシウム量mg/L×4.1)

ちなみに、日本の水道水の大部分は50mg/L程度の軟水といわれています。軟水はミネラルが少ないため、出汁を抽出しやすく、日本では出汁料理が向いています。一方、ヨーロッパでは硬水が多く、肉などから余分なたんぱく質を灰汁として出し、柔らかくさせるため、煮込み料理に向いているといわれています。また、お酒においては、ミネラルが多い硬水ですと発酵が活発になり、辛口のお酒ができます。沖縄の水は硬度が高く(水道水は硬度調整済み)、泡盛が独特の風味を持つ一因となっています。

 

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