赤ちゃんは、肝臓・脾臓のような臓器や骨髄などに、母体由来の「貯蔵鉄」を十分に蓄えて生まれてきます。しかし、WHOの報告によると、貯蔵鉄は成長とともに消費されるため、生後5、6カ月頃には貯蔵鉄をほぼ使い切ってしまうそうです。これらのことから、厚生労働省では2019年3月に授乳・離乳の支援ガイドを改訂し、「母乳育児の場合、生後6カ月の時点で、ヘモグロビン濃度が低く、鉄欠乏を生じやすいとの報告がある。また、ビタミン D 欠乏の指摘もあることから、母乳育児を行っている場合は、適切な時期に離乳を開始し、鉄やビタミン D の供給源となる食品を積極的に摂取するなど、進行を踏まえてそれらの食品を意識的に取り入れることが重要である。」と記載しました。