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水道水とミネラルウォーター類の違い

水道水とミネラルウォーター類の違いはなんだと思いますか? pHや硬度など機能性の違いはすぐに思いつくかと思いますが、その他はいかがでしょうか? 一番の違いは、水道水が水道法によって水質基準が定められているのに対し、ミネラルウォーター類は食品衛生法により成分規格(基準)が定められている点です。

基準の数でみると、水道水は51項目の水質基準が定められ、26項目の水質管理目標設定項目※1及び47項目の要検討項目※2が目標値として定められています。それに対してミネラルウォーター類の成分規格は殺菌・除菌工程有りの場合39項目、無しの場合14項目となっています。また、どの項目がどの程度異なるかは別表のとおりとなります。
※1 将来にわたり水道水の安全に万全を期すため、水質管理上留意すべき項目。
※2 毒性評価が定まらないことや、浄水中の存在量が不明等の理由から水質基準項目、水質管理目標設定項目に分類できなかったが、今後、検討を必要とするべき項目。

別表(平成28年12月現在)

 

水道水とミネラルウォーター類はどちらが安全なのか?

これだけ見ると、項目数が多い水道水のほうが安全のように思いますが、ミネラルウォーター類は、成分規格によって定められていない項目についても、製造基準において原水に人為的な環境汚染物質が無いことや病原微生物に汚染されていないことなどが定められており、一概に項目数が少ないからといって、安全性が損なわれるとは限りません。

日本においては、高い基準が定められているため、水道水とミネラルウォーター類のどちらでも、安全に飲むことができます。出汁を取るときには水道水などの軟水を使ったり、お肉の煮込み料理には硬水のミネラルウォーターを使ったりなど用途に応じて、使い分けすることが大事ですね。

 

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