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コロナ禍の現状を鑑みた特定保健指導の制度の見直しにより、オンラインでのグループ面談指導が可能となりました。
連載最終回は、オンラインでグループ面談を円滑に進めていくためには、どういったスキルやコミュニケーションを取る必要があるのかをお伝えしたいと思います。

そもそも個別面談とグループ面談の違いは?

対面でもオンラインでも言えることですが、1対1の個別面談とグループ面談は単に対象者の数の違いだけではありません。
個別面談の場合、基本的に面談中の進行や雰囲気作り、情報提供などは対象者と一緒に進めていきます。
グループ面談の場合は、進行役のホスト(保健指導の場合は保健師、管理栄養士等)が、参加する複数人の対象者を引っ張る形で雰囲気を作り進めていくのが一般的です。また、グループ面談では、対象者が発言する回数も個別面談よりぐっと少なくなるため、個々の状況がつかみにくくなります。

グループ面談を行う時の注意点

グループ面談を行う場合、同じ企業や自治体など参加する団体によって多少まとまりはあるものの、大体は年齢、職種、生活習慣、性別などが異なる方々を一緒に支援することになります。
面談時間には限りがありますので、事前に参加する全員の状況を確認し、より重要な内容(検査数値が非常に高い場合)や、伝えるべき人数が多い内容(朝食を食べる習慣のない方が多い場合など)に的を絞って重点的に伝えることが大切です。
また、さまざまな考えを持った方がいますので、全員の前で差別的な発言(女性ならきちんと自炊しましょう、男性はしっかり身体を動かしましょう、など)や批判的な発言(自己管理能力があれば禁煙できるはず、など)は控えた方が無難です。

オンライングループ面談での注意点について①

グループ面談の経験があったとしても、オンラインで実施してみると「うまく会議が進行できない」「コミュニケーションの取り方が難しい」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
オンライン面談だからこそ気を付けたい配慮がありますので、そちらを少しご紹介します。

まずパソコンの設定項目ですが、例えば以下の内容を確認してみましょう。
①字幕を出せるのはホストだけか、全員か
②チャット機能を使わせるか否か
③チャットも全員でやるか、個別チャットをON・OFFするか
④ワンクリックで参加できるように、ミーティングリンクにパスワードを埋め込む


オンライングループ面談での注意点について②

他にも、投票機能がある場合は、その場でアンケートを行うと参加者同士もお互いの生活習慣を知ることができるのでお勧めです。(お酒を飲むか、タバコを吸うかなど)
また、参加者同士が親しい場合、お互い話し始めると収集がつかなくなるため、基本的にはホスト以外は全員ミュートで始め、参加者がコメントする時に各自がミュートを外して発信するという形のほうがよいかもしれません。

オンラインでホストが全員に対して発信する際に気をつけたいこと

オンライングループ面談の場合、インターネット環境や使用しているデバイス、周囲の状況などは対象者ごとに違いがあり、相手の顔は見えても動作がわかりにくい、声の調整が難しいといった面もあります。
複数の対象者のパソコン設定を都度調整するのは難しいため、「きちんと声が聞こえていますか」などと口頭で確認するほうがよいでしょう。
参加者全員に聞こえるように大声で話すと威圧的になってしまうこともあるため、「声が大き過ぎたらすみません」とフォローを入れてもよいかもしれません。
また、面談中のフォローやお互いの意見を述べやすくするためにも、雑談の時間を少し設けておくのも効果的です。

 

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      82日前

      特定保健指導の制度の見直しにより可能となったオンラインでのグループ面談指導。今回はオンラインでグループ面談を円滑に進めるためのスキルやコミュニケーションについて福島綾子さんに解説していただきます。

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WRITER

オンラインを使用したグループ面談について

福島 綾子

2013年から約7年間、アウトソーシング専門の企業で保健指導事業に携わってきました。保健指導は管理栄養士以外の職種でも行うことができる業務ですが、その中でより対象者さんから本音を聞き取りやすいのは管理栄養士ではないかと思っています。「医師や保健師の先生にはなかなか言えないけど」そう言ってこっそり食べている間食の内容を話してくれる対象者さんもたくさんいました。近所の知り合いに健康相談をするような身近な立場から対象者さんの健康をサポートしていけるように、これからも保健指導事業に関わっていきたいです。

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