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スーパーや百貨店などで今、ある表示のついた生鮮食品が次々と現れています。こうした中、夏に人気のあの果物でも新たな商品が登場しました。 8日、大田市場で競りにかけられたメロン。暑い夏には人気の果物ですが、このメロン、実は普通のメロンとは違うのです。出荷された箱には「機能性表示食品」の文字が。今、この表示が書かれた生鮮食品が話題を呼んでいます。メロン農家を訪ねてみると・・・ (あるメロンみんな機能性表示食品?) 「そうですね。GABAが入っている」 このメロンには、「GABA」と呼ばれるアミノ酸が多く含まれています。「GABA」には、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスを緩和する機能があることが報告されています。 「機能性表示食品」とは2015年に始まった制度です。消費者庁に科学的な根拠を添えて届け出を申請し、受理されると「内臓脂肪を減らす」などといった期待される食品の効果を表示することができます。販売が開始されたあとも、消費者庁が中心となって監視を行う仕組みです。 「もともと生鮮食品の中だと、メロンが一番『GABA』が含まれている。(申請に)細かいところがあって、5か月かかりました」(静岡県温室農業協同組合 長瀬義孝販売部長) 静岡県の温室農業協同組合は、「一時的な精神的ストレスの緩和」という機能について消費者庁に申請を行い、今年5月に届け出が受理されました。 「他の産地とは全然違うということで、『GABA』機能性もある。一般の消費者にもインパクトがあるのかなとは思います」(静岡県温室農業協同組合 長瀬義孝販売部長) 天候によって品質が左右されやすい生鮮野菜。 「都内の百貨店にある食品売り場にも、機能性表示食品の野菜が販売されています」(記者) こちらの商品は、計測結果を基に肥料を工夫するなどして、安定した「GABA」を含ませることに成功。葉物野菜としては初めて「機能性表示食品」の届け出が受理されました。日本では「ケール」は青汁などに使われていますが・・・ 「そもそもケールという食文化が広まってまだない状態。この商品が何であるか分かりやすくなることをメリットとして考えていただけるように、この商品の機能性を取るということを目指したわけです」(株式会社 増田採種場 増田秀美専務) 生産者は、「機能性表示食品」にすることで野菜そのものの付加価値をアップさせ、消費拡大を狙います。続々と登場する「機能性表示食品」。高まる健康志向を背景に、消費者の選択肢も広がっています。(08日19:01)
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