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    2025.05.18
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  • 腎臓貧血について

    たんぱく質が低く、赤血球、ヘモグロビンを上げる食材またはレシピはないでしょうか?

イートリスタの考え(1

    • 宮﨑 奈津季
    • 宮﨑 奈津季
      31日前

      こんにちは。ご質問ありがとうございます。

      腎臓貧血、おそらく「腎性貧血」のことかと思いますので、そちらを前提に回答させていただきます。

      腎性貧血とは、腎臓の機能が低下することで、赤血球をつくるために必要なホルモン「エリスロポエチン」が十分に分泌されなくなり、貧血を引き起こす状態です。
      そのため、食事だけでの改善は難しく、治療にはこのホルモンの不足を補う薬の皮下注射などが用いられます。
      ただ、食事内容や吸収の問題で鉄欠乏性貧血を併発しているケースもあります。
      そのため、食事療法は「腎機能の悪化を防ぐこと」を第一に考え、CKD(慢性腎臓病)への対応をしっかり行うことが大切です。

      食事面では、赤血球の材料となる鉄やたんぱく質の摂取が重要になります。
      ただし、腎臓病の進行度(ステージ)によっては、たんぱく質・カリウム・リンなどの摂取制限が必要になるため、注意が必要です。
      たんぱく質は制限されることが多い一方で、赤血球やヘモグロビンをつくるうえで不可欠な栄養素です。
      特に動物性たんぱく質はアミノ酸価が高く、良質なたんぱく質として推奨されることが多いため、制限された範囲内で適切に摂取することが大切です。
      鉄を多く含む食材として、赤身の肉やかつお・まぐろなどの赤身魚、あさり・しじみなどの貝類は吸収率が高くおすすめです。
      一方で、ほうれん草や小松菜、ひじきなどの植物性食品にも鉄は含まれますが、非ヘム鉄と呼ばれ吸収率が低く、またカリウムを多く含むため腎機能に応じて摂取制限されていることがあります。

      今回、相談者様が知りたい「たんぱく質が低くヘモグロビンを上げる食材」についてですが…
      ヘモグロビンは「鉄(ヘム)」と「たんぱく質(グロビン)」が結合してできるため、鉄だけを意識しても十分な改善は難しく、鉄とたんぱく質はセットで摂ることが基本です。さらに、赤血球の成熟を助けるビタミンB12や葉酸などの「造血ビタミン」も意識すると良いですね。
      その際、鉄の吸収を妨げるタンニン(お茶など)との同時摂取は避けるようにしましょう。

      食事の内容やレシピについてですが、このあたりは腎機能の状態によって個々に制限すべき量の調整が異なります。
      そのため、自己判断せず、かかりつけの医師や管理栄養士に一度ご相談いただくことをおすすめいたします。

      直接的な回答ではなく申し訳ありません。
      参考にしていただけたら幸いです。

      拍手 6

    • 29日前

      回答ありがとうございました。
      「腎性貧血」の間違いです。申し訳ありません。
      勉強になりました。
      ありがとうございました!

      拍手 2

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