栄養士の仕事は、食事管理はもちろん、医師や看護師など他職種との連携していくこともあります。また、食品メーカーといった企業との関わりも多く、コミュニケーションをとる上でビジネスメールのスキルが必要です。
本記事では、栄養士が押さえておくべき基本のメールマナーを解説します。
TO、CC、BCCって何?
ビジネスメールでは「TO」「CC」「BCC」を適切に使い分けることが重要です。
・TO:主な宛先で、直接対応が必要な人に送る
・CC:情報共有のための宛先であり、CCで受け取った場合の返信は不要の場合が多い
・BCC:他の受信者にアドレスを知られずに送れる機能であり、一斉送信時に役立つ
病院では、医師や看護師に適切に情報を共有するため、CCの活用がとくに重要です。情報漏洩や秘密保持が守れるよう、正しく使い分けましょう。
また、CCで共有されるメールへ返信する場合は、CCに入っている方にも情報共有できるよう、全員へ返信する設定を忘れないようにしてください。
一目で分かる件名の書き方
件名は、簡潔かつ具体的に書く必要があります。
とくに、病院では「○○の報告」「○○の確認依頼」など、業務内容がすぐに伝わる表現が望ましいでしょう。
たとえば、献立変更の連絡なら「【献立変更】3月10日昼食メニューの変更について 」と明記すると、受信者が内容をすぐに把握できます。
件名が不明確だと見落とされる可能性があるため、要点を押さえて書くように心がけましょう。
本文を書く時のポイント
本文は「結論→理由→詳細」の順で書くと分かりやすくなります。
とくに病院では、医療スタッフが多忙なため、長文よりも端的に伝えることが重要です。
たとえば、「患者A様の栄養指導について、○月○日に実施可能でしょうか?」のように、要件を先に伝えましょう。
また、誤解を避けるために、専門用語の使い方にも注意が必要です。私自身、「エネルギー密度」の意味が他職種の方に伝わらなかった経験があります。栄養に関連する略語も伝わらないこと可能性もあるため、受け手に合わせた言葉を使うように心がけてみてください。
自分を明確にする署名の入れ方
メールの最後には必ず署名を入れ、送信者の部署や職種が分かるように明記すると良いでしょう。とくに外部の企業や病院にメールを送る際、送信者に対して認識がない方がメールを確認する場合も考えられます。
たとえば、「○○病院 栄養科 管理栄養士 △△△△ 」と記載しましょう。
受信者が確実に誰からのメールであるのかを理解できるよう、電話番号や住所なども記載しておくと、見落としを防ぎ、返信対応がしやすくなります。
相手に送る前に気をつけること
送信前に、宛先や件名、本文の誤字脱字を必ず確認しましょう。
とくに病院では、患者名や日付のミスは大きな影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
受信者に迷惑をかけないよう、添付ファイルの有無や内容も確認し、送信ミスを防ぎましょう。
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