とにかく過去問をやるのが一番
私が国家試験を受けた当時と今では、試験内容に異なる点が多くありますので、あくまで私の体験談として、参考にしていただければ幸いです。当時は今のように通信教育や予備校がほとんどなく、都内の大きな本屋に行っても、過去問の問題集と数冊の参考書がある程度でした。初めて本屋に行ったときには、「これだけしかないのかぁ。どうしよう。」と思ったことを覚えています。今となって考えれば、選択肢が少ない分、あるものでやるしかなかったのは、返ってよかったなと思っています。
まわりに試験を受ける友達もおらず、今のようにネットで調べるのが当たり前の時代ではありませんでしたので、勉強法もわからなかったのですが、当時の上司から言われた「とにかく過去問をやるのが一番。問題を読んで答えに悩んでいるうちは受からない。答えがすぐにわかり、かつ正誤問題の間違っている箇所を正しく言い直せるくらいになれば、合格できる。」という言葉にしたがって、とにかく過去問を解き、間違っている箇所を訂正しながら繰り返し勉強しました。最初はまったく分からなかった言葉や問題も、何回も繰り返すうちに覚えてしまいました。他の教科でも同じ言葉が出てきたりするので、教科ごとに勉強するのではなく、複数の教科を同時に勉強することで、一通りの試験の流れをつかむのもよいかもしれません。
効率的な勉強時間の使い方
あわせて大事にしたいのが時間の使い方です。昼間は仕事がありますので、いかに効率よく勉強するかが重要です。私は疲れて眠い時は思い切って寝る。私は中途半端に勉強するくらいなら、休息時間にあて、勉強できる時間は集中してやるということを意識していました。私は計画性もなく、マメな性格でもありませんでしたので、間違った箇所をノートにまとめたり、カラーペンを使ったりなどはせず、とにかく過去問を裏紙などに書きながら解き、なかなか覚えられない単語もひたすら書いて覚えていましたが、試験前にはスムーズに過去問が解けるようになっていました。
勉強方法はいろいろあると思います。まわりの環境や他の受験生の進度、勉強方法など気になることも多いと思いますが、自分を信じて自分の生活、性格にあった勉強方法をやるのが一番大事です。迷ったら、まずは1冊でも参考書や問題集をこなすだけで、自信もつきます。焦らず着実にやるのが合格への一歩です。
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