第37回管理栄養士国家試験が、令和5年2月26日(日)に施行されると厚生労働省より発表がありました。試験当日まで残り約2カ月となりましたので、一通り過去問題集を解き終えた方が多いかと思います。
本コラムでは、この時期に実践したい勉強方法をお伝えします。
正答率の高い問題を優先的に
管理栄養士国家試験は、過去問題集を3周すれば合格ラインに届くといわれています。今の時期に3周できていない方は、引き続き取り組んで知識を深めていただくのが良いですが、すでに3周を終えた方は、問題の難易度別に取り組み方を変えてみるのがおすすめです。
過去問題集の多くは、正答率が掲載されていますのでチェックしてみましょう。正答率が60%以上と高い問題は、難易度が低く、「頻出問題」といわれる基本的な問いです。頻出問題で確実に得点することが、国家試験に合格するための近道です。正答率が高い頻出問題は、出題形式が変わっても正解できるように確実に理解しておきましょう。
反対に、正答率が極端に低くて難易度が高い難問は、優先度を下げても良いと思います。
応用力試験に慣れておく
多くの受験生を悩ませる問題として、午後の部に応用力試験があります。この応用力試験は、管理栄養士が実際に経験するような状況での必要な知識、思考、判断力を備えているかを評価します。応用力試験は、第29回国家試験までは10問だったところ、第30〜33回では20問に増え、第34回からは30問にまで増えています。
傾向としては臨床栄養学や公衆栄養学の科目に関する応用力試験が多いです。問題文に登場する病名や術名などのキーワード、検査値やエネルギー量などの数値は、わかりやすいようにまるで囲んだりアンダーラインを引いたりすると、必要な情報を見つけやすくなります。
応用力試験の対策は容易ではありませんが、解く練習をしておくとコツが掴めてくるでしょう。
試験時間を体感する
国家試験当日は、午前の部が10:00~12:25(2時間25分)、午後の部が13:40~16:20(2時間40分)で実施されます。午前の部も午後の部も2時間30分前後ですので、相当の集中力と体力を要します。
この試験時間を体感するのは、実際に国家試験形式で過去問を解いたり、模擬試験を受験したりするときくらいではないでしょうか。国家試験当日に集中力や体力を切らさないために、1日の中で1回でも2時間30分集中する時間を作ると慣れることができます。
また、試験当日と同様の生活をしてイメージしてみることもおすすめです。
前日の就寝時間、当日の起床時間、自宅を出発する時間、試験会場に到着する時間、午前の部(10:00~12:25)、お昼休憩、午後の部(13:40~16:20)を体感してみると、本番も焦らずに安心して臨むことができます。
これまでの努力を思い出し、自分を信じて残りの期間も頑張っていきましょう。
皆さんが合格できるよう応援しています!
参考文献
・厚生労働省ホームページ:「第36回管理栄養士国家試験の問題および正答について」、厚生労働省、https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000903362.pdf、(閲覧日:2022年11月25日)
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