このシリーズは、株式会社シニアライフクリエイトの会報誌「あはは」に掲載された管理栄養士による、毎日の生活に取り入れやすく、心も身体も元気になれる生活習慣のアドバイスをリライトしたものです。
今回のテーマは、「こまめな水分摂取で身体に潤いを与えましょう」です。この季節は「水分補給をしっかりね」と言われることが増えてくるのではないでしょうか。
“喉が乾く前に水分”、これ必須です!脱水は日頃の心がけで予防していきましょう。
もしかして脱水状態かも?
人間の半分以上の割合を占めている水は、体内で栄養分や老廃物を血液中に溶かして運んだり、体温の調節をしたりと大切な役割を担っています。生まれた頃は体内に約80%あった水分も、年を重ねるにつれて水分含有量は減少しシニア世代で約50%になります。
この理由としては、基礎代謝の低下によって体内で作られる水の量が減少することや、筋肉や皮下組織での備蓄水分量が減少することにあります。また、口渇感を感じにくくなってくることも大きな要因の1つです。
水分補給源のおよそ半分は食事からですが、食事量が減ってきている場合同時に水分摂取量も減っている可能性が高くなります。
さらに水分を摂ることによるむせへの心配や、トイレの回数が増えることを避けることから知らず知らずのうちに水分摂取量が少なくなっていることも考えられます。
汗をかかない、皮膚が乾燥している、便秘がち、食欲不振、口の中がネバネバするといったことが1つでも当てはまる場合、脱水状態の可能性があります。ご自身の身体の状態をチェックしてみてください。
水分摂取のポイント
水分摂取の目安は、一般の成人で食事を含めて1日に2.5L以上といわれています。気温が高く汗をよくかくこの季節はその分多くの水分が必要です。喉が乾く前にこまめに水分摂取をすることを心がけましょう。
目に見えるところに飲み物を置いておき、定期的にコップ1杯分の水分を摂ることをおすすめします。むせが心配な方はとろみをつけてゆっくりと飲みましょう。心臓や腎臓に疾患をおもちの方は、水分の摂りすぎに注意が必要なため医師にご相談ください。
次回は夏バテ予防をテーマにお伝えします。暑い夏、元気に乗り越えていきましょう♪
【参考情報】
益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「脱水症」
情報提供:株式会社シニアライフクリエイト会報誌「あはは」
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