本日、10月16日は世界食料デーです。これは世界の食料問題を考える日として国連が制定した日です。世界の一人一人が協力し合い、世界中の「すべての人に食料を」を実現させ、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としています。
世界では9人に1人が栄養不良
日本も含む国際社会は、2050年までに「飢餓をゼロに」することを約束していますが、世界では9人に1人、すなわち8億人近い人々が、健康で活動的な生活を送るために必要な食料を得られていない栄養不良の状態にあります。
栄養不良で特に問題なのは、成長期の子どものケースです。成長期の子どもは、この時期に十分な栄養が得られないと、免疫力が低下したり、貧血になったり、運動能力が低下したりします。これらの健康問題は成長してからも続きます。また、食べる量だけでなく、大事なのは、バランスの良い栄養を摂ることです。健康な生活を送っていくために、栄養不良に陥らないことは大変重要なことです。
世界食料デーをきっかけとして
日頃から飢餓や食料問題の解決に向けて活動するNGO/NPOや国連機関などが共同で情報発信を行っており、飢餓や食料問題について、わかりやすく伝えるチラシの配布や特設サイトの運営、誰でも気軽に参加できるイベントの開催などを積極的に行っています。
今、広まりつつある「SDGs」
そんな中、皆さんは「SDGs」という言葉を耳にしたことはありますか? これは2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略で、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成したい目標です。17の目標と169のターゲットが具体的な行動計画として掲げられています。「エスディージーズ」と読みます。
SDGsロゴ:国連広報センターHP
地球が継続して存在していくために、持続可能な開発をおこなっていこう、そのためにどんな問題を解決していったらいいのかが明確になった目標です。世界中の各政府、民間、産官学が一体となってこれらの目標を達成するために(問題を解決するために)さまざまな取り組みをおこなっています。
世界食料デーには、ぜひこの目標の中にある「2飢餓をゼロにしよう」について考え、自分ができることから取り組んでみるのも大事なことですね。
参照:
・国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所 http://www.fao.org/japan/portal-sites/wfd/en/
・国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン https://www.worldvision.jp/news/advocacy/20161014.html
・2030アジェンダ | 国連広報センター http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
10月15日は「きのこの日」 きのこの豆知識①
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日本の食を考える!「和食の日」