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薬膳鍋を美容と健康に活かすシリーズ、今回は「美肌のための薬膳鍋」です。

お肌のケアはまず保湿

五行学説の木火土金水の分類では、お肌は「金」にあたります。
金は「肺」でもあり、五臓の中でも一番弱く、潤いを好んで乾燥を嫌う性質があります。
お肌を美しく保つにはまず保湿を心がけ、紫外線を防ぐことが大切です。また、肺と大腸は裏表の関係でつながっていますので、腸のお掃除も美肌には欠かせません。

お肌つるつる、そして腸のお掃除もしてくれる食べ物は

金の色は「白」です。
白い食材の代表は、白きくらげ、カリフラワー、白ごま、大根、れんこん、山芋などがありますが、こういった白い色の食べ物は、肺や腸を潤し、咽喉やお肌の調子を整えてくれます。生薬ではヨクイニンと呼ばれる、はと麦もあらゆるお肌のトラブルを解消してくれる役立つ食品です。

ヨクイニンとは?

ちなみにヨクイニンとは、イネ科の麦の一種であるはと麦の皮を除いた種から得られる成分を使った漢方薬の一つです。古くからイボの治療や肌荒れなどの改善に使用されてきました。イボのほかにもさまざまな肌トラブルに効果を発揮することが知られており、化粧品の成分としてもよく利用されています。

むくみも解消! 美肌のための鶏手羽先とはとむぎの薬膳鍋のレシピ

【材料】4人前
◇鶏手羽先:12個
◇玉ねぎ:1/2個
◇長ネギ:1本
◇はとむぎ:50g
◇お好みのきのこ:100g
◇白きくらげ:5g
◇にんにく:2かけ
◇生姜:2かけ
◇松の実・クコの実・なつめ:適量(なくてもよい)
◇塩・胡椒:味を見て適宜

【作り方】
1.鍋にお湯を沸騰させ、手羽先肉、スライスした生姜とにんにくを加えあくとりをします。
2.はとむぎ、白きくらげはよく水洗いしておきます。
3.玉ねぎ、ネギ、きのこは食べやすい大きさにカットします。
4.1に2と3、なつめ(なくてもよい)を加えます。
5.1~2時間煮込み、松の実、クコの実を散らしたら、塩こしょうで味を整えて完成です。

☆その他、お好みの豆腐や野菜、春雨などの鍋具材を加えてください。
☆味付けは塩だけで十分ですが、ポン酢などを使用しても美味しくいただけます。

この美肌鍋は、冬だけでなく年中おいしくいただけますので、お肌の調子が気になる時にはぜひお試しください。

 

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      1971日前

      Eatreat編集部です。
      お鍋が恋しい季節になってまいりました。本日のコラムは、「お鍋で健康に~美肌のための薬膳鍋~」です。

      拍手 1

WRITER

お鍋で健康に~美肌のための薬膳鍋~

大倉 あやこ

中医学の本場中国、上海中医薬大学にて中医内科を専攻した後、現地の国立病院で糖尿病の外来の営養指導や現地在住の日本人に薬膳をレクチャー、ハーブティーブレンド開発・店舗経営などを経て、2014年に日本に帰国しました。 中医・薬膳の先生と聞くと少し別世界の人のように思われがちですが、厳しい事や細かい事はとても苦手な、美味しい物が大好きな酒のみ栄養士です。 「食」は「人を良くする」ものです。 研修医時代、「この人は食をきちんとしていたら病院に来なくても良かったのに」というような患者さんを沢山診てきた経験から、「病院に行かなくてすむ人を増やしたい」「病氣になっても回復が早まるように」と願い、【食医】」の道を選びました。 ぬる~い私でもできる薬膳ですから、きっと皆さまも楽しんで実践していけると信じて、誰よりも楽しんで活動・情報発信していきたいと思います。 薬膳を通じて沢山の人とご縁できる事を楽しみにしております。

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