新型コロナウィルスの影響で、ホシザキ株式会社では「電解水生成装置」へのお問合せが急増しているそうです。でも「電解水」って一体どんなものなのでしょうか。そんな疑問にお答えするため、今回はイートリスタの米本そのこさんが次亜塩素酸と次亜ソーダの違いを中心に、電解水について解説していきます。
前編はこちら>>
「次亜塩素酸ソーダ(次亜塩素酸ナトリウム)」とは何が違う?
次亜塩素酸は、代表的な消毒薬である次亜塩素酸ソーダとは何が違うのでしょうか。
次亜塩素酸ソーダの希釈液はアルカリ性を呈することから、主成分は次亜塩素酸イオンとなります。一方酸性電解水の主成分は次亜塩素酸です。似たような名前ですがこの2つの有効塩素は性格が全く異なります。
次亜塩素酸イオンは非常に安定しており、活性度が低くゆっくりと働きます。このため商品として流通させることができる反面、反応に時間がかかり残留性も高いというデメリットがあります。
一方、次亜塩素酸は非常に活性度の高い物質で、すぐにでも何かを酸化してやろうとウズウズしており、菌やウィルスに当たるとなんと次亜塩素酸イオンの80倍のスピードで殺菌や除菌をします。活性度が高い分すぐに分解してしまうため保存には適さず、機械から生成された出来立てホヤホヤの酸性電解水をかけ流して使うことが、最適な使用方法となります。
速効性の次亜塩素酸と、遅効性の次亜塩素酸イオン。この性格の違いが殺菌力や使用方法の違いになるわけですね。
それぞれの違いを理解した上で、最適な資材をチョイスしていきましょう!
電解水生成装置のラインナップを教えて!
ホシザキの電解水生成装置は、用途や目的に応じ豊富なラインナップを展開しています。
(出典:https://www.hoshizaki.co.jp/p/e-water/variation.html)
ROX・WOXシリーズ
前編の「そもそも次亜塩素酸水(酸性電解水)って何?」でご説明した、原料は食塩のみのホシザキのロングラン製品です。
VOXシリーズ
比較的錆が生じにくい微酸性電解水を生成します。
JIXシリーズ
やっぱり次亜ソーがよいという方へ。電解次亜塩素酸ナトリウム溶液を生成します。
HOXシリーズ
こちらは調理・飲用専用の電解水です。
もっと詳しく聞きたい!機器選定や設置条件など相談したい!という方は
カタログ・資料請求のページまで。
ホシザキ電解水生成装置については詳しくはこちら
https://www.hoshizaki.co.jp/p/e-water/e-water.html
電解水の主な用途・使用方法はこちら
https://www.hoshizaki.co.jp/p/e-water/manual/about/do.html
参考文献
●一般社団法人 日本電解水協会「酸性電解水(次亜塩素酸水)が新型コロナに効果があることは十分推察できる。」
https://jewa.org/wp/wp-content/uploads/2020/04/d9666c3038d109ee172996f203cf368c.pdf
●厚生労働省 次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/08/dl/s0819-8k.pdf
●一般社団法人 日本電解水協会 電解水による食品殺菌
https://jewa.org/saew/%e9%9b%bb%e8%a7%a3%e6%b0%b4%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e9%a3%9f%e5%93%81%e6%ae%ba%e8%8f%8c/
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