• COLUMN

緊急事態宣言は解除され外出自粛の要請が解かれましたが、今後第二派の到来があるかもしれません。その時に備えてイートリスタの福島綾子さんが、外出自粛中の食事の工夫をお伝えします。

食生活の変化による糖尿病重症化のリスク

新型コロナウイルス感染症の重症化リスク因子のひとつに糖尿病が挙げられています。患者の皆様の中には、「外出自粛で体重が増えて血糖値のコントロールもしにくくなった…」そう感じている方もいるのではないでしょうか。外出自粛により活動量が低下し、インスリン感受性が悪くなったり、買い物や外食が制限されて保存食品や冷凍品が多くなったりすることで栄養バランスが偏ると、血糖のコントロールが困難になります。新型コロナウイルス感染症による食生活の変化は、糖尿病重症化のリスクにもつながっているのです。







理想の食事内容とは?

糖尿病治療の基本はご存じの通り、食事療法、運動療法、薬物療法です。運動療法がなかなか実行できない時は、必然的に食事療法の重要性が高まりますので、これを機会に日頃の食事を振り返ってみるのはいかがでしょうか。家にいる時間が長いと活動量はそれほど変わらないので、体重変化は食事の影響を受けやすくなります。毎日決まった時間に体重計にのる習慣をつけ「体重」や「食事内容」を記録してみましょう。

実際にはどんな食事内容が理想的なのでしょうか。基本的には主食、主菜、副菜、汁物の揃った定食スタイルを思い浮かべていただき、バランスよく色々な食材を取り入れることが理想です。特に食物繊維が豊富な食材を積極的に摂取すると、血糖値の改善効果が期待できます。例えば、ご飯を炊く時に大麦や雑穀を混ぜたり、海苔やひじき等の海産物、きのこ類等をいつもより多めに食べられたりすると良いですね。比較的に血糖の上昇が緩やかな低GI炭水化物食品を選ぶのもおすすめです。玄米、オートミール、ライ麦パン、春雨、蕎麦、エンドウ豆、さつま芋等です。また、コンビニ等をよく利用する場合は、おにぎりやサンドイッチ類だけではなく、卵やチーズ、野菜、海藻サラダ等を加えると、食後の血糖値が緩やかになりますよ。

食事量や間食、飲酒にも注意

徐々に体重が増えているという方は、食事量を見直してみましょう。また、食事の食べ方については、基本的に自粛前と変わりません。朝、昼、晩の1日3食、特に朝食はしっかり摂ることが大事です。食べる時は野菜や汁物からゆっくり良く噛んで食べると、血糖の上昇も緩やかになり腹持ちも良くなります。

自宅で時間があると、つい甘い物や飲酒の機会が増えてしまうため、間食や飲酒の量は、かかりつけの医師や管理栄養士の指示を守るように注意しましょう。

 

参考文献
高齢者フレイルについて
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/427226.html
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=36258
オムロンHP 免疫について
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/160.html
日本生活習慣病予防協会HP
http://www.seikatsusyukanbyo.com/main/opinion/005.php
日本糖尿病協会HP
https://www.nittokyo.or.jp/modules/patient/index.php?content_id=90
農林水産省HP
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/oneday/idea2

 

関連コラム
外出自粛中の食事の工夫 ①在宅勤務者編
血糖値を上げにくくする食事の工夫①
血糖値を上げにくくする食事の工夫②

コメントを送ろう!

「コメント」は会員登録した方のみ可能です。

みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      343日前

      Eatreat編集部です。外出自粛中の食事の工夫シリーズ、最後は糖尿病編です。

      拍手 0

"外出自粛中の食事"のバックナンバー

もっと見る

WRITER

外出自粛中の食事の工夫 ④糖尿病編

福島 綾子

2013年から約7年間、アウトソーシング専門の企業で保健指導事業に携わってきました。保健指導は管理栄養士以外の職種でも行うことができる業務ですが、その中でより対象者さんから本音を聞き取りやすいのは管理栄養士ではないかと思っています。「医師や保健師の先生にはなかなか言えないけど」そう言ってこっそり食べている間食の内容を話してくれる対象者さんもたくさんいました。近所の知り合いに健康相談をするような身近な立場から対象者さんの健康をサポートしていけるように、これからも保健指導事業に関わっていきたいです。

福島 綾子さんのコラム一覧

関連タグ

関連コラム

"新型コロナ関連"に関するコラム

もっと見る

CONFERENCE

ログインまたは会員登録が必要です

会員登録がお済みの方

ログイン

まだ会員登録をされていない方

新規会員登録

ページの先頭へ