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- 中医学・薬膳
- 2016.11.08
秋は肺をケアしよう! この季節に気を付けるトラブル
中医学で秋に起こりやすい症状とは?
秋は五行学説でいう木火土金水の中で「金」にあたる季節です。五行学説は、この5つの木火土金水のエレメントに、季節や色、臓腑、器官、感情、味、方向、音などをそれぞれの特徴に合わせて分類しています。 それでは「金」に当てはめられるものを見てみましょう。
金―秋―白―辛―肺―大腸―皮毛(うぶ毛)-鼻―悲―燥など・・・
この繋がりから見ると、「秋は乾燥で肺を傷めやすく、呼吸器系やお肌のトラブルが起こりやすく、その影響は大腸にもおよびやすい。そして、肺の働きが弱ると悲しみの感情が出やすい。また、悲しみ過ぎると肺を傷める」ということになります。
つまり、今の時期は咳や鼻づまり、肌荒れ、便秘などといった症状が現れやすいということです。アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患も「金」のトラブルです。また、感情は感傷的になりやすい季節でもあります。
秋に気をつけた食事のポイント
五行学説に基づけば、対策として「乾燥を避け、白い色の食べ物、辛味をもつ食べ物を取り入れ、気持ちを明るくするように過ごす」とよいということが読み取れます。白い食べものとは、大根、れんこん、カリフラワー、白ネギ、豆腐、白きくらげ、白菜、白果、白身魚などがあげられます。辛味を持つものとは、唐辛子や胡椒などの香辛料だけでなく、にんにく、ネギ、玉ねぎなどのようなピリッとした性質を持つものも含まれます。辛味の食べ物は體(からだ)を温める熱性の作用がありますので、摂りすぎると體が熱に偏ってしまいます。普段から暑がりでのどがかわきやすい人は控えましょう。また、旬の食材をいただくことも大切です。
加湿器やマスクを活用したり、冷たいものや生ものを食べ過ぎたりしないように注意するなど、物理的に乾燥を防ぎ、體を冷やさないように対策をとることも大切です。
味覚の秋、おいしいものを目の前に悲しむ人は少ないでしょうから、旬の食材を取り入れたおいしい食事で楽しくゆったり過ごしましょう。
次回は秋以降に増える「肩こり」についてのお話しです。
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みんなのコメント( 2 )
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- ID: 60
- 2934日前
旬の食材を取り入れることが健康にもつながるのですね。中医学は奥が深いですね。
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- ID: 56
- 2935日前
この時期はいつもお肌が乾燥したり、体調を崩してしまうことが多いので。白い食べ物を意識的にたくさん食べたいと思います。明るく過ごす、という心持ちも大事ですね。美味しい食べ物を前にすると明るい気持ちになれる、というのも納得です!
"季節の薬膳を組み立てる"のバックナンバー
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WRITER
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大倉 あやこ
中医学の本場中国、上海中医薬大学にて中医内科を専攻した後、現地の国立病院で糖尿病の外来の営養指導や現地在住の日本人に薬膳をレクチャー、ハーブティーブレンド開発・店舗経営などを経て、2014年に日本に帰国しました。 中医・薬膳の先生と聞くと少し別世界の人のように思われがちですが、厳しい事や細かい事はとても苦手な、美味しい物が大好きな酒のみ栄養士です。 「食」は「人を良くする」ものです。 研修医時代、「この人は食をきちんとしていたら病院に来なくても良かったのに」というような患者さんを沢山診てきた経験から、「病院に行かなくてすむ人を増やしたい」「病氣になっても回復が早まるように」と願い、【食医】」の道を選びました。 ぬる~い私でもできる薬膳ですから、きっと皆さまも楽しんで実践していけると信じて、誰よりも楽しんで活動・情報発信していきたいと思います。 薬膳を通じて沢山の人とご縁できる事を楽しみにしております。
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