今回からは、給食管理関係の帳票について、それぞれ詳しくご説明します。
前回までのコラムはこちら
『①監査に必要な資料とポイント~事前準備・心得、衛生関係の帳票~』
『②②監査に必要な資料とポイント~衛生関係の帳票~』
【給食管理関係】
・発注書、納品書
頻度:都度
ポイント:患者食、職員食、デイケアなど、食材の使用先を分けて発注しているかが重要です。
確認印:厨房責任者(月毎)、病院栄養士(月毎)
・給食材料消費日計表
頻度:毎日
内容:1日に使用した食材の使用量
確認印:厨房責任者(月毎)、病院栄養士(月毎)
・米、主要調味料の出納表
頻度:毎日
内容:1日に使用した米、塩、しょうゆ、みそ、砂糖、みりん、料理酒などの使用量
確認印:厨房責任者(月毎)、病院栄養士(月毎)
・院内約束食事箋
内容:病院毎に定められている食種、また、食種毎に設定された摂取栄養量
ポイント:栄養科内で活用されるだけでなく、各病棟にも配布・設置しておきましょう。
ここでワンポイント!
5年に1度改定される「日本人の食事摂取基準」。次回は2020年に改定される予定です。
食事摂取基準が改定されたら、年齢別の荷重平均食事摂取基準、給与栄養目標量、食品構成表を見直し、院内約束食事箋に反映させましょう。
院内約束食事箋が、定期的に見直されているかも監査で問われます。
・荷重平均栄養量
頻度:1か月毎
内容:1か月毎の常食の加重平均栄養量
確認印:厨房責任者(月毎)、病院栄養士(月毎)、院長(月毎)
・患者年齢構成表
頻度:毎月15日
内容:常食を提供している喫食者(患者)の年齢、性別ごとに人数を算出し、1人1日当たりの荷重平均食事摂取基準を算出したもの
確認印:厨房責任者(月毎)、病院栄養士(月毎)、院長(月毎)
・給与栄養量表
頻度:1か月毎
内容:常食の1日毎の給与栄養量を算出したもの
確認印:厨房責任者(月毎)、病院栄養士(月毎)、院長(月毎)
・食品量表
頻度:1か月毎
内容:荷重平均食品成分表と各食品群の平均給与量を基に、当月に提供した栄養量を算出したもの
確認印:厨房責任者(月毎)、病院栄養士(月毎)、院長(月毎)
・予定献立表
内容:献立実施前に作成した献立表
確認印:厨房責任者(毎日)、病院栄養士(毎日)、院長(毎日)
・実施献立表
内容:献立実施後に作成した献立表
ポイント:予定していた献立の材料や量が変更になった場合、修正して作成するのが当帳票です。
修正箇所がない場合でも作成が必要です。
確認印:厨房責任者(毎日)、病院栄養士(毎日)、院長(毎日)
・掲示用献立表
内容:献立実施前に病棟に張り出すための献立表(常食、エネルギーコントロール食、軟菜)
次回に続きます。
【参考文献】
大量調理施設衛生管理マニュアル 厚生労働省
www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500.../0000168026.pdf
初心者でも大丈夫!監査の虎の巻シリーズ
①監査に向けて、まずは書類を揃えましょう
②監査に必要な資料とポイント