前回のコラムに続いて、栄養価計算の基礎を解説するシリーズの第2回目です。今回は、食品成分表で食品を選ぶ際に間違えやすい食品について解説します。
料理の食材を食品成分表の食品へ
栄養価計算では、料理の食材を食品成分表から該当する食品で選ぶ作業が必要になります。食品成分表では、各食品が細かく分類されて記載されているため、普段使い慣れない食品名も出てきます。
間違った食品を選択して栄養価計算をすると、本来の計算値とは大きく異なることもあるので、気をつけましょう。
また、食品成分表の「備考」欄にはその食品の別名が記載されていることもあるので、該当する食品が見当たらないときは、類似した食品の備考欄を確認してみましょう。
食品名の種類が多い「こめと肉」
こめと肉については、食品成分表に記載されている食品名が多く、選ぶ際に間違えやすいので気をつけましょう。下表にそれぞれの食品でおさえておきたいポイントをまとめました。
Check!
調理で取り除く部分は皮下脂肪になるので、脂身を除いた肉は「皮下脂肪なし」の肉になります。
他にも食品選択を間違えやすいものはこちら!
●かぼちゃ
西洋かぼちゃと日本かぼちゃに分けられる。一般的に市販されている品種(栗かぼちゃ、雪化粧かぼちゃ・坊ちゃんかぼちゃなど)は西洋かぼちゃが多い。西洋かぼちゃ=外国産ではないので、品種をチェックしましょう。
●牛乳
生乳は乳牛から搾ったままで処理を加えていない牛乳のこと。一般に市販されている牛乳は殺菌処理をしているため、普通牛乳を選択しましょう。
●インスタントコーヒー
インスタントコーヒーは湯に溶かす前の粉末もしくは顆粒状のもののこと。湯に溶かした状態の分量を計算に使わないよう気をつけましょう。
2回に渡って栄養価計算の基礎を解説しましたが、いかがでしたでしょうか。もし「ちょっとわからないことがある!」「もっと詳しく知りたい!」そんな時には、ぜひEatreatの相談室にも相談してみてくださいね。
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参考文献
1)文部科学省ホームページ 日本食品標準成分表2015年版(七訂)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm
2)スマホ・携帯電話写真を用いた「24時間食事思い出し法」マニュアル
田中平三(編著)スマホ・携帯電話写真を用いた「24時間食事思い出し法」研究グループ(著)同文書院 2019
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