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食品ロスはもったいない

皆さんは次のような経験はありませんか。
冷蔵庫の奥深くから、いつ買ったのかわからない食品を見つけた…。後で食べようと取っておいたデザートの消費期限が切れていた…。食べ残した料理をまた食べようと思ったら、変な臭いがしたので捨ててしまった…。
「もったいない! 」と思いつつ、「食中毒になるよりは…」と思って廃棄してしまう、このように、本来なら食べられるはずだったものを捨ててしまうことを【食品ロス】と言います。

日本では、外食店やスーパー・コンビニなどの小売店、家庭からの廃棄を合わせると、年間約612万トン(以下tと表記)の食品ロスが発生しています。
想像がつかない程の膨大な量ですが、これをkgに換算すると約61.2億kg、この量を総人口で割ると、一人当たり年間約51kgもの食品を廃棄していることになります。
この量は、外食店などからの廃棄量も含んでいるため、あくまで目安の数字ですが、とてももったいないことだと思います。

ではこの食品ロスですが、家庭ではお店ほど食品を使わないので、ほとんどが外食店や小売店から発生しているのでしょうか?
いいえ、実は家庭からの食品ロスだけでも全体の約46%にあたる年間約284万tもの食品ロスが発生しているのです。

そこで今回は、家庭からの食品ロスを削減するため、私たち一人ひとりに何ができるのかを考えていきたいと思います。

食品ロスの原因は?

家庭で食品ロスが出る理由にはさまざまありますが、食品ロスの集計方法では、これらを【直接廃棄、過剰除去、食べ残し】の3つの要因にまとめて考えています。

直接廃棄:賞味(消費)期限を超えたことで、使わずにそのまま廃棄したもの。
過剰除去:野菜や果物を調理する際に、取り除かれて廃棄された可食部分。
食べ残し:作りすぎなどで、食べきれずに廃棄したもの。

家庭での食品ロス約284万tのうち、一番多い原因は食べ残し(作ったけれども食べきれない)で年間約119万t、次に直接廃棄(買ったけれども使い切れない)で年間約100万tが廃棄されています。

家庭における食品ロスの対策

家庭での食品ロスの原因は、先述したように食べ残しと直接廃棄が多くを占めています。
そこで、食品ロスを減らす対策として、以下のような買い物と料理の工夫を心がけてみてはいかがでしょうか。

買い物
・買いすぎない(まとめ買いをしない)。
・買ったらすぐに使い切る。
・生鮮食品(お肉やお魚)は小分けにして冷凍をする。
・乾物や冷凍野菜など、期限が長い食材も取り入れる。

料理
・食べきれる量を作る。
・残ってしまった場合は、なるべく次の日に食べきる。
・早めに食べきれない場合は冷凍する。

基本的なことですが、一番の対策は買いすぎないことだと思います。
商品が安くなっていると、ついつい多く買ってしまいがちです。買う前に「その商品はどの程度保存ができるか」「使いきれなかった場合、冷凍できるか」などを考えてみると、買いすぎが抑えられ、使いきれなかったとしても廃棄することがなくなるのではないでしょうか。

最低限の食品ロスに抑えることを目指して

家族の分の夕食を作ったら、食事を外で済ませてきた家族がいたなどと、作り手側ではコントロールできないことも日常生活では起こります。
このように家庭では、不可抗力もあるため食品ロスをゼロにすることは、とても難しいです。
しかし、「食べなかった食事は、翌日の朝に食べてもらう」「冷凍し、食べられるときに食べてもらう」「冷凍できない葉物のサラダは、炒め物やスープに作り変える」など、工夫をすることで、最低限の食品ロスに抑えることはできると思います。
また、このように家庭で食品ロスを抑えることは、お金の節約にもつながります。
食べずに捨ててしまったものを一ヶ月リストアップしてみると、実は損失が大きいかもしれません。

コンビニでは、賞味期限間近の商品を購入したらポイント還元を行うなど、昨今スーパー・コンビニ・外食店といったさまざまな食品業界でも、「食品ロスの削減」について積極的な動きがあります。
こうした動きに連動して、家庭からの食品ロスも減らしていきたいですね。

参考文献
・消費者庁 食品ロス量の推移
https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kankyoi/attach/pdf/200414-1.pdf
・消費者庁 食品ロスについて知る・学ぶ
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/#introduction
・環境省環境再生・資源循環局 総務課リサイクル推進室
家庭系食品ロスの発生状況の把握のためのごみ袋開袋調査手順書 (令和元年5月版)
https://www.env.go.jp/recycle/tejyunnsho.pdf
・環境省 食品ロスポータルサイト
http://www.env.go.jp/recycle/foodloss/index.html
・環境省
令和元年度 食品廃棄物等の発生抑制及び再生利用の促進の取組に係る実態調査報告書
http://www.env.go.jp/recycle/H31houkokusyo.pdf

 

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      72日前

      Eatreat編集部です。イートリスタの沢目晃誠さんが、家庭で食品ロスを減らすための工夫についてを解説します。家庭からの食品ロスは、想像以上に多くて驚きました。

      拍手 0

WRITER

年間284万t!? 家庭からの食品ロスを減らそう!

沢目 晃誠

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