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家庭からの食品ロスを減らすために ①
食品ロスを減らすための取り組み
世界の食糧援助量の2倍にもおよぶ国内の食品ロスを半減させるために、家庭以外でどのような取り組みがされているのかご存知でしょうか? 企業の食品ロス削減の取り組みとして、東京都大田区に本社を置く外食向け青果・総合食材流通業の株式会社まつのでの取り組みをご紹介します。
青果流通時の食品劣化を防ぐ仕組み
日本では、コールドチェーン(冷凍・冷蔵貨物の品質を保持するための低温物流)による物流が普及しつつあります。しかし、インドでは、コールドチェーンシステムが不足しており、収穫後の青果物のうち約 30%から 40%が廃棄されていると報告されています(2014年)。
青果流通において、食品の劣化は食品ロスにつながるため、生産地から食卓に上がるまで途切れることのないコールドチェーンを維持する必要があります。株式会社まつのでは、食材に合わせ、常温・冷蔵(5℃・10℃)・チルド(0℃)・冷凍(-25℃)の4温度帯の設備を設置し、温度管理を徹底し、鮮度を保持したまま取引先へ配送しています。さらに店舗配送後の劣化を防ぐため、保冷バックを用いるなど配送後に発生する食品ロス削減にも取り組んでいます。
気温の上昇する夏場は食品ロスの発生が多く、特にレタス類は、時間とともに急速に品質が劣化するため、収穫直後からの温度管理が必要になります。そのため、まつのでは7月から10月の間のわずか100日のみ稼働する真空予冷機をレタス生産地に設置し、鮮度劣化による食品ロスを防いでいます。
参考資料
株式会社まつの 公式ホームページ
http://www.matuno.co.jp/
2014 年 3 月日本貿易振興機構(ジェトロ)ニューデリー事務所 農林水産・食品部 農林水産・食品調査課
2013 年度 主要国・地域におけるコールドチェーン調査(インド)
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001642/in.rev.pdf
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