そのような中で、伝統野菜の種を未来へ守りつなごうと高校生達が活躍しています。京都市西京区にある京都府立桂高等学校は、普通科・専門学科(食物クリエイト科、ビジネス園芸科)を併設し、校内にある農場では、様々な伝統野菜や野菜が栽培され、生徒たちが、世話を行い収穫し販売まで行っています。専門学科は、平成19年から3年間、文部科学省が将来の専門家の育成を目的としてはじめた「目指せスペシャリスト研究開発】の指定を受け、農業分野のスペシャリスト養成を目的としたTAFF(Training in Agriculture for Future Farmers)プログラムを開発して成果をあげました。平成25年度には、文部科学省が科学技術に優れた人材の育成を目的としてはじめたスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)の指定校となりました。TAFFプログラムは発展しTAFS(Training in Agriculture for Future Science)プログラムとなり様々な課題研究をゼミ形式で取り組み、多くのコンテストで受賞するなど素晴らしい実績を残しています。その中のひとつである京の伝統野菜を守る研究班は、松田俊彦教諭指導の下、京の伝統野菜の特性や機能性を分析し、現代の食文化にあった加工品の開発や新たな利用方法について生徒が主体となり研究しています。