本シリーズでは、管理栄養士・栄養士ライターになるために知っておきたいことをお伝えしています。4回目は「執筆するときに注意したいこと」について解説します。文章のスキルより重要な内容であるため、ぜひ一度確認してみてください。
「正しい情報」を発信することが大切
食や栄養の専門家である私たちは、正しい情報をもとにした信ぴょう性の高い情報を発信する必要があります。もし誤った情報を発信し、それを読んだ人が信用してしまうと、健康に影響したり、生命に関わる問題になったりすることもあります。本来私たちの仕事は「人の健康維持・向上」であるにも関わらず、真逆の仕事をしてしまうことになるのです。
またGoogleの検索システム上でも重要視されており、検索上位に表示されるためにも気を付けたい部分です。
続いて、正しい情報を発信するための注意点を4つ解説します。専門家として胸を張れる、質の高い記事を作っていきましょう。
注意点①情報源の選び方
情報収集をする際は、信ぴょう性が高いと考えられる「一次情報」を利用しましょう。一次情報とは、国や公的機関が公開している情報や、企業の調査データ、論文などのオリジナル情報のことです。その他のWEBサイトは、一次情報をもとに作られた二次情報にあたり、書き手の情報が加えられているため情報源としては不適切です。
リサーチする際は、検索窓に「○○(検索したい単語) site:go.jp」と入力すると政府機関の情報が表示されます。リサーチの精度と速度を上げられるため、ぜひ試してみてください。
注意点②情報源を記載する
参考にした情報源を記載することで根拠が示され、より信頼されるコンテンツとなります。基本的に一次情報は記載した方がよいと考えられますが、メディアによってルールが異なるため、確認するとよいでしょう。参考文献は、発行者名、ページ名、URL、閲覧日などを書くのが一般的です。
文章や図表などをそのまま掲載する「引用」を行う場合は、WEBサイトなどの利用規約を必ず確認します。情報の使用を一切禁止している場合もあるため、注意しましょう。
注意点③断定(言い切り)表現は慎重に
断定(言い切り)表現は慎重に行いましょう。断定することで誇大表現となれば、誤解を与えてしまう場合もあります。例えば、一次情報に「○○が不足すると××の可能性があります」と書かれているのを「○○が不足すると××になります」と断定するのはNGです。
わかりやすく書くために表現を変えることもあるかと思いますが、一次情報の内容と異ならないように注意して執筆しましょう。
注意点④コピペは厳禁
執筆するうえで絶対にNGなのが、参考にした情報をそっくりそのまま書くことです。WEBサイトや書籍などの情報には著作権が発生しているため、著作権侵害にあたる可能性があります。
他にも、検索上位に表示されにくくなる、クライアントからの信頼を失うなど、よいことはひとつもありません。チェックツールを使って確認すると、すぐにわかってしまうため、絶対にやめましょう。
まとめ
正確な情報を探しながら執筆するのは時間もかかり大変ではありますが、専門家としての大切な仕事だと思っています。これからライターの仕事を始める方、またはすでに始めている方も、ぜひ一緒によいコンテンツを増やしていきましょう。
最終回となる次回は、「仕事を獲得する方法」をお伝えします。
関連コラム
・管理栄養士・栄養士ライターになるには②「勉強の仕方」
・管理栄養士ライターになるには?③「記事作成の流れ」