太りやすい催しが盛りだくさんな年末年始
明けましておめでとうございます。年末年始、皆様はおいしいものは召し上がりましたか?
忘年会やお歳暮のお菓子、大晦日には年越しそば、そしてお正月はおせちにお雑煮、新年会のごちそうにと、年末年始は食べて飲んでのイベントが立て続けにありましたね。おなか周りが大きくなってしまったという人はおなかのお肉もそろそろ食べ頃かもしれません(笑)。
というのは冗談にしても、いわゆる「正月太り」は、健康にとって好ましいことではありません。今回は誰しもが経験のある「正月太り」について情報をまとめましたので、ご紹介したいと思います。
実は日本人が一番太る時期がお正月だったことや、正月太りと相まって血糖値も乱れることなど注目の情報が満載です。
誰もが経験する正月太り
正月太りというのは、皆様も人生の中で一度は経験があるのではないでしょうか?
ある調査によると、正月太りの経験がある人の割合は、なんと男女とも約8割にもなるという報告があります。学生時代は太らなかったけど、社会人になって外食する機会が増えたら太ってしまった、という方もいらっしゃるかと思います。
また、正月太りでは多くの人が2~3kg、中には4kg以上増加した人もいるという報告もあります。
12月末から1月初旬の約2週間の短期間で、ここまで体重が増えるはすごいことですよね。
体重が増えてしまったらダイエットで元に戻そうという人が多いと思いますが、どのくらいの期間で元の体重に戻るのでしょうか?
なかなか元には戻らないかも?
ここで、体重記録アプリを提供している会社が行った調査のデータをご紹介します。そのデータによると、1年を通して一番太る時期が、お正月シーズンでした。さらに恐ろしいことに、その増えた体重が戻るのはなんと、7~8月頃でした。恐るべし、正月太り。
なぜこのように増えた体重が元に戻るのが先なのかを考えると、正月太り解消のための食事制限や運動を始めるタイミングが先だから、ということが予想されます。
ちなみに、体重が増えることに比例して、血糖値はどうなると思いますか?2型糖尿病患者のHbA1cの年間推移をモニタリングしたデータがこちらになります。
見ての通り体重と同じように、血糖値もこの時期に一番高くなることが示唆されています。
それでは、このように健康によくない影響がある正月太りを防ぐ方法はないのでしょうか?
大切なことは早めに戻すこと!
冒頭でお伝えしたように、年末年始は飲食に関する催しが盛りだくさんのため、正月太りはある意味「イベント」のようなものであり、避けるのはとても難しいことなのではないかと私は思っています。特に地元に帰省する方は、久しく会っていない家族や親戚、地元の友人で集まっておいしい食事をする時間は、人生においてとても大切な時間ですよね。
そのような貴重な時間に無理に我慢をして、楽しくない食事にしてしまうよりも、そういった時は十分に食べて楽しんで、その分、後でがんばる!という考え方でもよいのではないかと思います。(厳格な食事管理やカロリーコントロールが必要な方には当てはまりません)
とはいうものの、急激な体重増加や血糖値が高い状態が続くのは、カラダにとってはマイナスに働くことが多く、また、年々体重が増えていく方は、この正月太りが解消できずに、また新年のお正月を迎えてしまって…という可能性もあるかもしれません。少しずつでもよいのでなるべく早く体重を戻すように心がけるのがよいでしょう。
食生活は積み重ねが重要です。
現在では毎日のカロリー制限の他、糖質制限によるダイエットで減量に成功する方もいます。
自分のカラダにあっていて、長く続けられる方法を見つけていきましょう。
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参考文献
マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20180108-564484/
https://news.mynavi.jp/article/20171231-559714/
便秘お茶スルッと通信
https://surutto-news.com/research/syougatu2016
ドコモヘルスケア 1年間で1番太っていたのはいつ?
https://www.d-healthcare.co.jp/column/karada-data161220/
高山赤十字病院紀要 第37号 p29-34(2013)
イートリスタ沢目さんのコラム
・「エリスリトール」について
・植物由来の甘味成分について【ステビア、甘草、羅漢果】
・糖と上手につきあっていくために…大事なのは食物繊維!