読みやすい文を書くには、書き方のルールやコツを知ることが大切です。特にライティングを始めたばかりの方に知ってほしいポイント6つについて、2回に分けて解説します。ぜひマスターして、記事の質を高めましょう。
一文一メッセージを心がける
まずは一文一メッセージ(一つの文に一つの情報だけを書く)を心がけましょう。読者が一文ずつ理解しながら読み進められるため、読むストレスのないわかりやすい文となります。一文にたくさん内容を詰め込んでしまうと、文が長くなるため読みづらく、意味も伝わりにくくなってしまいます。実際に、読みづらい例と、一文一メッセージを心がけた改善例を見てみましょう。
読みづらい例では、文がダラダラと続いているため、要点がわかりづらくなっています。一方で一文一メッセージを心がけた例では、文が整理されて読みやすく感じるのではないでしょうか。
一文一メッセージにするには、「~ので」「~だが」「~であり」などの文と文をつなぐ表現を使っている箇所で区切れないかを考えてみましょう。また一文の長さは、40~60字程度であると読みやすいといわれています。長い文も区切れる場所がないか探してみましょう。
文のねじれをなくす
文のねじれが起きないように注意して書き進めましょう。文のねじれとは、主語と述語がかみ合っていない状態を指します。文がねじれてしまうと、意味が伝わりづらく、読んでいてストレスを感じる文になってしまいます。どのような状態なのか、文のねじれが起きている例と改善例を見てみましょう。
ねじれている例では、主語が「納豆に含まれる栄養素は」に対し、述語が「豊富です」となっており、正しく結びついていません。一方で改善例は、主語と述語だけを読み上げても違和感がなく、ストレスなく読めるのではないでしょうか。
文のねじれに気づくには、読み返す際に主語と述語だけを読み上げて確認するとよいでしょう。また先ほど伝えた「一文一メッセージ」を心がけてシンプルな文にすることでも、ねじれに気づきやすくなります。
不要な表現をなくす
文中の不要な表現をなくし、すっきりとさせるようにしましょう。簡潔で短い文の方が伝わりやすく、読みやすい文となります。例えば、「こと」「という」「することができる」という言葉は、なくても意味が伝わる場合がほとんどです。下記のように改善すると、文がすっきりとします。
不要な表現が使われた例では、まわりくどいように感じますが、改善例では簡潔で読みやすく感じます。
他にも、似た意味の言葉を重ねて使うのもNGです。日本語の誤った使い方であるため、注意しましょう。
栄養士ライターは上記の表現をよく使うため、ぜひ覚えておいてください。
まとめ
今回紹介したポイントは、執筆した後に必ずチェックしてほしい部分です。クライアントから修正が入りやすい箇所でもあるため、しっかりマスターしておくと、仕事のリピートにもつながりやすくなります。次回は残り3つのポイントを紹介します。
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