読みやすい文にする6つのポイントについて、前回に続き今回は残り3つのポイントを紹介します。ちょっとした工夫なのですが、どれも読みやすくなるポイントばかりです。ぜひ覚えて使いこなしましょう。
文末のバリエーションを増やす
同じ文末が続かないよう、バリエーションを増やしましょう。文末を工夫すると文章にメリハリがつき、読みやすくなります。例えば「ます」「です」などの文末が続く文章は、単調でリズムが悪いように感じられ、内容が頭に入ってきにくくなります。一般的に「3連続同じ文末はNG」といわれているため、同じ文末は2回までになるよう工夫してみましょう。では、実際に文末が続く場合のNG例とその改善例を紹介します。
NG例では「ます」が3回続いており、リズムの悪さを感じます。改善例では「です」「ましょう」を取り入れているため、リズムよく読み進められるように感じませんか? 文末を変えるために前後を調整する必要はありますが、同じ文末が続かないよう工夫してみてください。
係り受けの言葉を近づける
係り受けの関係になる「主語と述語」または「修飾語と被修飾語」は、なるべく近づけると読みやすい文になります。離れているとそれぞれの関係がわかりづらくなり、意味の伝わりにくい文となります。こちらも具体例を見てみましょう。
NG例では、主語が「コレステロール値が気になる人は」に対し「取り入れましょう」という述語が離れているため、わかりづらくなっています。改善例では主語と述語が近くなっているため、すっきりとして意味が伝わりやすくなります。もう一つ例を見てみましょう。
NG例では「とても」という修飾語が浮いてしまっており、読み進めづらく感じてしまいます。改善例の通り「とても」と「よい」をくっつけると、読みづらさを感じなくなりませんか? 執筆した文章を読み直すときに、係り受けの言葉が離れていないかチェックするようにしてみましょう。
箇条書きを使う
箇条書きはわかりやすく伝える手段です。文を書く場合に比べて文字数が少なく済むため、すっきりとして要点を伝えやすくなります。またスマートフォンやパソコンで見た際に画面に適度な余白がうまれ、読み進めやすくなります。こちらも例を見てみましょう。
NG例は文章が長く続いてしまいますが、改善例のように箇条書きを使うと要点がわかりやすくなり、すっきりとします。要素や理由、具体例などをまとめて伝えられるときは、箇条書きを積極的に活用しましょう。
まとめ
文をすっきりさせる6つのポイントを紹介しました。マスターすれば、伝えたいことをわかりやすく伝えられるようになるだけでなく、クライアントの編集の手間も減らせるため、仕事のリピートにもつながりやすくなります。また読みやすい文章は、メールのやりとりなど他の仕事にも応用できます。ぜひ実践して使いこなせるようにしましょう。
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